三つ子の子牛すくすく
本紙掲載日：2022-08-06
3面
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戸高さん方−延岡北浦町古江
延岡市北浦町古江の畜産農家戸�盻嗜造気鵝複僑魁吠�で三つ子の子牛が誕生し、話題になっている。双子が生まれることはまれにあるが、２頭とも元気に育つことは少なく、まして３頭ともなればさらに厳しいという。しかし、戸�發気鵑了匍蹐蓮△い困譴發垢�すくと育っており、その成長ぶりを一家で見守っている。
４日の早朝、いつものように出産が近い母牛を群れ飼いしている牛舎へ、餌をやりに入った戸�發気鵑蓮∧豕蹐痢屬箸靴燭�２９２」の異変に気がついた。横たわるそばに黒い塊が二つ。出産を手伝う間もなく、２頭が生まれていたことに、「そりゃあびっくりしました」。
さらに母牛から少し離れた場所にも黒い塊があった。「もう一頭おるよ」と母ナツ子さん（８３）の声に「三つ子だと分かってさらに驚きました」と振り返る。
予定日が７日だったので、その日が来たら分娩（ぶんべん）室に入れるつもりだったが、手伝う暇もなかった。
畜産農家として２０年のキャリアがある戸�發気鵝�これまでに双子だったことは３回あるが、死産だったり、発育が良くなかったりで、大きく育つことはなかった。
しかし、今回生まれた三つ子は、体重こそ１頭で生まれた子牛よりも軽いが、いずれも元気で戸�發気鵑了僂鮓�ると喜んで近づいて来る。
１頭で生まれてくる子牛の平均体重は４０キロ弱だが、この３頭は２２キロから２６キロ。一番小さい雄「俊高３７０」が約２２キロ、真ん中の雌「としたか３７１」が約２４キロ、一番大きな雌「としたか３７２」が約２６キロ。
俊高３７０は生まれた時、脚の筋力が十分でなかったようで、自力で立ち上がるまで時間がかかったが、「食欲が旺盛だったので心配はなかった」。
ＪＡ延岡営農経済部畜産振興課で同地区を担当する佐藤英夫さん（５８）も「私も三つ子は２度しか見たことがなく、非常に珍しい。小さい分、病気などへの抵抗力が弱く、手は掛かると思うが、健康で大きく育ってほしいですね」と期待を込める。
「母牛のおなかが大きかったのは分かっていたが、まさか三つ子だったとは」と感慨深げな戸�發気鵝�「来年５月の子牛市の時に９カ月を迎えるので、それを目標にしっかり育てていきたいですね」と笑顔で話した。