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談話室−9月10日、元気を与えるような祭りに

本紙掲載日:2022-08-09
3面

まつりのべおか実行委員長の榎本さん

 「コロナ禍でできなかった分、延岡市民の皆さんにあしたに向かって生きる元気を与えるような祭りができれば」と話すのは、第45回まつりのべおか実行委員長の榎本雄介さん(47)。9月10日の開催に向け、準備に奔走している。

 昨年は花火大会のみを実施。今年も同じ方向で話が進んでいたが、「みこしと、ばんば踊りがあってこそまつりのべおか。私が責任を持ちますから、普通に近い形でやらせてくださいとお願いしました」。このまま本来の祭りが流れてしまうのではないかという不安から、「僕が手を挙げないと」と思ったという。

 みこしとばんば踊りにこだわる背景に、「祭りは感謝と祈りが根本にあるべき」との考えがある。神様に感謝してみこしを担ぎ、先祖に感謝して踊り、地域みんなで心を一つにする花火―。「そこを忘れてはいけない」と周りを説得した。

 盆踊りの人数の多さでギネス世界記録に挑戦し更新(当時)した2017年に続いて2度目の実行委員長。「延岡に移り住み、各地区に盆踊りの風習が残っているのを見て、なんて素晴らしい地域なんだと思った。ギネスに挑戦したのも、延岡の素晴らしい文化を地元の人に知ってもらい、誇りを持ってほしいと思ったから」

 ただこの3年、供養ばんばも踊れていない。折しも今年は新ばんば踊りの振り付けが決められ、村田英雄がレコーディングして60周年。「ばんば踊りの還暦祝いでもある。コロナ禍で踊られなかったばんば踊りを、先祖さまへの供養を市民みんなで考えながら踊りたい」と意気込む。

 コロナ禍で故人とお別れができない状況もあり、「コロナ供養」もテーマに掲げる。その一つとして「供養花火」なども計画中。「まつりのべおかは多くの市民の皆さんの協力で成り立つ、手作りの市民の祭り。少しずつで構いませんので、募金など協力いただければありがたいです」

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