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観光復興へのろし−全国一斉、花火打ち上げ

本紙掲載日:2022-08-11
3面
高千穂町総合公園内で行われた「高千穂宿の日花火大会」(10日)

8月10日「宿の日」−高千穂旅館業組合など

 高千穂町旅館業組合などで組織する高千穂宿花火実行委員会(佐藤雄二郎会長)の「高千穂宿の日花火大会」は10日、町総合公園内で行われた。4尺玉を中心に約900発の大輪が夜空を彩り、浴衣姿の家族連れや観光客、地元の人たちを楽しませた。

 旅館の良さを広めようと1992年に制定された「宿の日」(8月10日)にちなみ、日本煙火協会と連携して実施。全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会の会員らが、コロナ禍における観光復興の「のろし」を上げるべく、全国各地で一斉に花火を打ち上げた。

 町内の会場には、久しぶりのイベントを待ち望んでいた多くの観覧者が押し寄せ、胸に響く音と多彩な光の輝きに歓喜。あちこちから「たーまやー!」といった声援や拍手が湧き、アンコールを望む声も上がっていた。

 親子で訪れた内倉こずえさん(46)=同町田原=は「コロナ禍でイベントが少ないので、子どもにとって良い思い出になってくれたら」と笑顔。歩夢さん(10)は「いろいろな色があってきれいだった。良い思い出になった」と声を弾ませた。

 佐藤会長(37)は「コロナ禍の約2年間、自粛続きで苦しんだ人が多いと思う。花火を見ることで『頑張ろう』と感じてくれる人が増え、明日を生きる活力につなげてもらえたらうれしい」と話した。

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