人気の安信茶、今年も−高千穂高校

農場で生産・加工−スーパーで販売会

　県立高千穂高校（佐伯浩美校長、２６３人）は９、１０日、学校農場で生産、加工した釜炒（い）り茶「安信茶」の店頭販売会を、高千穂町三田井のＡコープ高千穂店（森下敬道店長）で行った。

　同校生産流通科が年以上取り組む農林業実習で生産・加工した商品を販売し、流通や地域とのつながりを体感することが目的。店頭販売会は年に一度、８月上旬ごろに開いており、例年４００ケース以上を売り上げるなど好評を得ている。

　初日の９日は、茶林業を専攻する３年生２人と１、２年生の実習班４人が参加し、ペットボトル茶と県の認証ブランド「釜王」に選ばれたリーフ茶「高級」「極（きわみ）」「上」などを販売した。

　生徒たちは買い物客らを元気に呼び込み、接客から金銭の計算、商品の受け渡しまでを担当。ケース買いをした客にはカートを使って商品を車まで運ぶなど気配りも見せた。

　元教え子が店頭に立つと知り訪れたという小倉隆士さん（６０）＝同町三田井＝は「暑い中、頑張っていて感心した。高千穂町の釜炒り茶をもっと宣伝してもらい、全国でも名前が知られる商品にしてほしい」と誇らしげ。

　３年生の甲斐隆希さん（１７）は「買ってくれた人たちがうれしそうにしていたので良かった。今まで頑張ってきた成果を実感した」。同じく大江成治さん（１７）は「『去年買っておいしかったからまた来たよ』と言ってくれたお客さんがいた。頑張って良かったとうれしくなった」と充実した表情を浮かべていた。