成人式から名称変更「はたちの集い」

本紙掲載日：2022-08-17

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「五ケ瀬町はたちの集い」で謝辞を述べる宮﨑さん

恩師のビデオレターに喜ぶ新成人たち

出身者ら２０歳迎え決意新たに－五ケ瀬町

　五ケ瀬町は１６日、町総合公園Ｇパーク内の五ケ瀬ドームで、従来の成人証書授与式に当たる「五ケ瀬町はたちの集い」を開いた。町内に住む社会人や学生、町出身者、県立五ケ瀬中等教育学校の卒業生ら５２人が出席。久しぶりに再会する旧友たちと交流を深め、大人としての自覚を新たにした。

　対象は２００１年４月２日～０２年４月１日に生まれた２０、２１歳の８２人。対象者については、４月の民法改正で成人年齢が引き下げられたことを受け、各家庭などで調査を実施。従来通り２０歳を迎えての式典参加を望む声が多かったことなどから、名称を「五ケ瀬町はたちの集い」に変更して開催した。

　式では、小迫幸弘町長が「皆さんの持つ若さは強みであり、代えがたい財産。今しかできないこと、今だからこそできることに挑戦し、自身の力を信じ、困難な状況にあっても新しい価値観を吹き込む世代であることを自負し、目標に向かって進んでほしい」と式辞。

　甲斐政國町議会議長はアメリカの実業家ビルゲイツの言葉「自分のことをこの世の誰とも比べてはならない。それは自分自身を侮辱する行為だ」を用い、「競争社会に疲れた時はこの言葉を思い出し、自分の良い部分に目を向けていただきたい」とエールを送った。

　続けて、新成人代表の宮﨑琉奈さん（２０）＝同町三ケ所出身＝が登壇。家族や恩師、地域の人たちへ感謝を示し、「新型コロナウイルスの影響で私たちの日常は大きな変化を余儀なくされた。しかし、このような状況だからこそ新成人が先頭に立ち、世の中を明るくしていく」と述べた。

　式後には恩師からのビデオレターが上映され、新成人たちは昔話に花を咲かせた様子。県外の大学でスポーツ政策を学ぶ佐藤奨真さん（２０）＝五ケ瀬中等教育学校出身＝は「みんな変わっていなくて懐かしく感じた。将来は宮崎に帰り、スポーツで健康寿命を延ばす取り組みを普及させたい」と話した。

　同町は、積雪などで移動が困難になる冬を避け、１９７０年からお盆期間に成人証書授与式を行っている。今年度は新型コロナウイルスの影響を考慮し、十分な対人距離が保てる五ケ瀬ドームを会場にして開いた。式後の恒例となっている給食ビュッフェは中止となった。

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