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秋の味覚収穫始まる−大粒の美郷栗

本紙掲載日:2022-08-23
3面
クリの選別作業を手際よく進めるスタッフ(22日、美郷町西郷田代)

昨年より多い約80トン見込む−JA日向

◆出荷量は県内1位

 美郷町の秋の味覚「美郷栗」の出荷が22日から、JA日向西郷支店選果場で始まった。出荷は、早生(わせ)、中生(なかて)、晩生(おくて)と品種を移しながら10月上旬まで続き、昨年より多い約80トンの出荷量を見込む。

 美郷の栗は、昭和初期には舟で耳川を下って大阪市場に出荷されていた記録があり、同町では「くりおはぎ」が昔から親しまれてきた。町内では、栗部会の生産農家113人が合わせて約90ヘクタールで栽培。昨年度の出荷量は県内1位となっており、町は地元の特産品「美郷栗」としてブランド化を進めている。

 JA日向営農販売部の黒木武敏第2センター長によると、今年は天候に恵まれ、大粒の実が多く、風味、甘みも申し分ない高品質なクリに仕上がっているという。

 初日は、町内の10人から約300キロの早生品種のクリが持ち込まれた。スタッフら約10人が作業に当たり、ローラーで運ばれてくるクリの裂果や虫食いの有無などを丁寧に確認しながら手際よく選別。その後、S〜3Lの5種類のサイズに分けられ箱詰めされた。

 この日の出荷分は名古屋方面に送られ、今後も同方面や本県の市場に出荷されるほか、町内の加工場で栗あんに加工される。また、西郷の美郷ノ蔵などにも並ぶという。

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