秋の味覚収穫始まる−高千穂ひのかげくり
本紙掲載日：2022-08-23
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ＪＡ高千穂地区日之影支所
◆選果、出荷本格化−初日７００キロ
県内有数のクリの産地日之影町で「高千穂ひのかげくり」の選果、出荷作業が本格始動した。
２２日は、同町七折のＪＡ高千穂地区日之影支所野菜集出荷場に郡内で収穫されたわせ品種「丹沢（たんざわ）」など約７００キロが運び込まれ、農閑期に入った地元農家の有志ら８人が作業した。
一時は選果機が動かないトラブルもあったが、経験豊富な作業員たちが色、艶、傷の有無を丁寧に確認。Ａ（赤秀）、Ｂ（青秀）、Ｃ（優）、その他に選別し、サイズ（Ｍ、Ｌ、２Ｌ、３Ｌ）ごとに箱詰めした。
ＪＡ高千穂地区によると、管内では高千穂地区果樹振興会くり部会（甲斐文人部会長）の生産農家を中心に１８３戸、約７０ヘクタールで栽培されている。今年は小玉が増加傾向だが、数は多く、天候の良い日が続いたことで実も詰まっているという。
作業に参加した宮田トシ子さん（７４）＝同町七折＝と興梠尚子さん（６９）＝同町岩井川＝は「毎年、生産者と買う人の気持ちを考えながら作業している。おいしく味わっていただきたいですね」と話した。
高千穂ひのかげくりは、甘さと強い香りが特徴で市場評価も高い。この時期は、主に和菓子や加工品の原料として名古屋、長崎などに出荷されるほか、延岡市や宮��市の市場にも卸される予定。