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ごみ減量へ、取り組み実践

本紙掲載日:2022-08-23
2面
延岡市ごみ減量功労者表彰を受けた個人、団体代表者ら(市役所)

1個人3団体を功労者表彰−延岡市

 延岡市ごみ減量功労者の表彰式が19日、市役所であった。ごみ分別の指導や作業、リサイクル活動など、ごみ減量につながる取り組みに功績があった市内の1個人3団体に対し、読谷山洋司市長が表彰状と記念品を贈った。

 表彰を受けたのは、個人の部の菅キヨ子さん(78)=野田町=、団体の部のさんさんクラブ野地(原田勝由会長=表彰決定当時、現会長=村田勝会長)、野地東区(大久保梅人区長)、富美山みどり区(森口正輝区長)。

 受賞者は、各区長や学識経験者、事業者代表らでつくる市ごみ減量化対策懇話会委員からの推薦、同懇話会での審査を経て、市長が決定。1997年度からスタートして今回が25回目で、昨年度までに196件(個人103、団体93)を表彰している。

 読谷山市長はSDGs(国連が掲げる持続可能な開発目標)や脱炭素社会を実現するために、地域単位でのごみ出しルールや分別、リサイクルを着実に実践することが大切だとして、それぞれの功績に感謝。「これからもリーダーシップを発揮して実践を重ね、次の世代に受け継いでいただくよう、さらにお力を賜りたい」と激励した。

 受賞者を代表して森口区長が「私たちの活動が市民の理解を得て、一人でも多くの方に協力していただくようになれば、延岡市のごみをさらに減量でき、資源が循環する社会づくりのお役にも立てるものと考えている」と述べて謝意を表明。「今回の表彰を励みとして、これからもさらなるごみの減量化・資源化を目指して取り組んでいきたい」と決意表明した。

 表彰を受けた個人・団体と、主な推薦理由は次の通り

【個人の部】
◆快適なごみ出しに貢献−菅キヨ子さん

 2012年から週3〜4日のペースで、周辺の清掃や草刈り、違反物の丁寧な分別指導などを継続し、地区ごみのステーションを適正に維持管理。ごみステーションの清潔さを保ち、違反物の減少にも貢献して、地区住民が快適にごみ出しができるよう尽力している。

【団体の部】
◆手作り仕分け機で分別−さんさんクラブ野地

 1997年度から約15人体制で区内の資源物・不燃物を公園に持ち寄り、手作りの仕分け機を活用するなどして丁寧に分別。ごみ分別の出前講座を市に依頼して、住民が分かりやすく理解する機会を提供するなど、地域の美化運動に貢献している。


◆違反ごみ減少へ、啓発看板−野地東区

 地区内にごみステーションが少なく違反ごみが多かったため、3カ所を増設した。現在8カ所のごみステーションを毎週見回り、違反ごみがあるたびに啓発看板を設置。近年多かったマスクのポイ捨ても含めて、地区見回りで減少させた。


◆ごみ出し代行、段ボール再利用も−富美山みどり区

 高齢者クラブとグラウンドゴルフ愛好会が資源物を分担回収し、住民が自由に資源物を持ち込める保管場所も設置。高齢者のごみ出しを代行し、段ボールを災害ベッド用に保管するなど、ごみ減量化とリサイクルを推進している。


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