９項目基本に活動推進

延岡地区防犯協会、１０月に地域安全大会

　延岡地区防犯協会（野中玄雄会長）の２０２２年度理事会はこのほど、延岡市内で開き、２２年度事業計画などを決めた新年度事業計画などの各案を原案通り承認した。

　開会に際し野中会長は、市内の犯罪認知件数が、２００２年をピークに一貫して減っていることを報告。「地域に根差した防犯ボランティアの皆さんの活動の効果が大きい」と感謝した。また、延岡警察署の黒瀬信太郎署長は、管内のうそ電話詐欺、ストーカー、ＤＶ、虐待、サイバー犯罪などの相談が後を絶たないことを踏まえ、「今後も関係機関と連携して、日本一安心安全な延岡市を推進していく」と力を込めた。

　議事では、２１年度事業の経過と収支決算のほか、「地域安全活動の推進」「街頭犯罪および侵入犯罪の防止活動の推進」「少年の健全育成と非行防止活動の推進」など９項目を基本とする２２年度事業計画案、収支予算案を原案通り承認した。

　また、１０月１日に延岡総合文化センターで開催予定の「延岡地区地域安全大会」について、野中会長は「普段から無償で、最前線の活動に携わっていただいている高齢者ボランティアの方々に敬意を表し、楽しんでもらう場でもある」と強調。各理事へお楽しみ抽選会の景品を募るなど、開催に向けた協力を呼び掛けた。

　このほか、団体・事業所の人事異動に伴う新役員７人の選任案などを承認した。

　議事の後は、延岡警察署の實藤陽一刑事官による講話もあり、延岡市内で起こっている犯罪の傾向や、過去３年間の認知状況の推移などを整理した。

　新役員は次の通り。

▽理事＝中村公彦（九州電力延岡営業所長）森口正輝（延岡市区長連絡協議会会長）竹下泰成（延岡地区遊技業組合副組合長）甲斐俊二（延岡地区建設業協会事務局長）▽顧問＝黒瀬信太郎（延岡警察署長）▽参与＝實藤陽一（延岡警察署刑事官）中川泰造（延岡警察署生活安全課長）