魅力を発信−神都高千穂観光大使

名城大女子駅伝部監督・米田さんに委嘱

　高千穂町と高千穂町観光協会（竹尾通洋会長）は１９日、同町岩戸出身で名城大学女子駅伝部の監督として第一線で活躍する米田勝朗さん（５４）に「神都高千穂観光大使」を委嘱した。任期は２０２７年８月１６日までの５年間。

　米田さんは高千穂高校を卒業後、日本体育大学修士課程を修了。１９９５年に名城大（愛知県名古屋市）へ赴任した。部員２人から始まった女子駅伝部を全国レベルに引き上げ、昨年は全日本大学女子駅伝対校選手権５連覇、富士山女子駅伝４連覇を果たすなど輝かしい成績を残している。

　委嘱状交付式は町役場であり、甲斐宗之町長が「今回の委嘱を機に、メディア出演などの際は高千穂町観光大使と紹介していただけるとありがたい。全国に高千穂町の素晴らしさをＰＲし、観光の町としてさらに発展していけるよう協力をお願いする」とあいさつ。

　竹尾会長は「町民が自慢できるまちづくりを目指す中で、米田さんのような素晴らしい人材が出てきてくれたことに感激している。忙しいとは思うが、高千穂町の観光アピールに可能な限り協力していただきたい」と期待を寄せた。

　その後、甲斐町長と竹尾会長が米田さんへ委嘱状を交付。続けて目録と高千穂の特産品詰め合わせセットを贈呈した。

　町によると、米田さんは今後、県内外の駅伝に関するメディア出演などを通じて町のＰＲを行う。詳細は未定だが、町内イベントへの招待なども検討しているという。

　米田さんは「名古屋に移り住んで２８年、あっという間だったが一日たりとも故郷を忘れたことはない。町の魅力を発信していくためにも、まずは今年の大学駅伝で結果を残し、皆さんに喜んでいただけるよう頑張りたい」と話した。