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創建250年竹谷神社再建へ

本紙掲載日:2022-08-30
3面

19年の竜巻で被災−延岡市大峡町

◆建設委員会を発足、目標3千万円、寄付募る

 2019年の竜巻で被災した延岡市大峡町の竹谷神社を再建しようと、大峡町の住民たちが建設委員会を立ち上げた。3000万円を目標に、広く寄付を募っている。

 現在の建物は、1895(明治28)年の山火事で焼失後に再建されたもので老朽化している上、竜巻では直径40〜50センチもある杉が倒れて本殿の屋根を直撃した。屋根は今も応急処置のシートに覆われたままで、ご神体(メンヒル)の保全が心配されている。

 神社創建250年の祝いと、神楽を含む伝統文化を次世代へ継承したいとの思いから、大峡町区(黒木弘一区長、72世帯)では、修理でなく全面建て替えを決断。しかし世帯数が少ないため、地区外にも協力を呼び掛けることになった。

 本殿、拝殿、神楽殿を建て替える。総額3000万円のうち300万円はクラウドファンディングで募る予定で、既に発信している。

 大峡神楽保存会の会長も兼ねる黒木区長(66)は「なるべく多くの人に竹谷神社と神社の現状を知っていただくことから始めたい」と話した。

 寄付についての問い合わせは建設委員会委員長の熊本安彦さんまで。

【振込先】口座名義はいずれも竹谷神社建設委員会(熊本安彦委員長)
▽延岡農業協同組合東海支店=金融機関番号9208、店舗番号180、口座番号0092995
▽宮崎銀行中川原出張所=店番号725、口座番号155455
▽ゆうちょ銀行=記号17390、口座番号22112341。他金融機関からは店名七三八、店番738、普通預金、口座番号2211234

【竹谷神社】天孫ニニギノミコトを主祭神とし、可愛岳(えのたけ)の4合目に鎮座する。古くは武運長久、近年は文武両道の神として信仰を集める。
大峡村の信心深い夫妻が、夢枕に立ったニニギノミコトのお告げ通りに石を探し出して手を触れると、長患いがたちどころに治った。それを知った村人たちが、その石をご神体として祭り、ほこらを建てたのが始まりといわれ、1771(明和8)年創建とされる。
ご神体は高さ166センチ、厚さ60センチの花こう岩で、垂直に立っている。真上には北極星が輝く。

【竹谷の地名の由来】ニニギノミコトが可愛(え)に向かう途中、つえがいるほどの病になったが、この谷で休んでいるうちに癒えた。持っていた竹のつえを地に刺して置いていったところ、つえが芽吹いて逆さの竹が生え、そのササは牛馬や人に薬効があったという。

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