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延岡観光協会新会長・盛武一則氏インタビュー

本紙掲載日:2022-08-30
6面

前会長が築き上げたもの守る

 延岡観光協会は6月に開いた総会で、副会長だった盛武一則氏を新たな会長(代表理事)に選出した。2012年から10年間にわたって会長を務めた谷平興二氏は、延岡の観光振興の旗振り役として奮闘。歴史、産業遺産、アスリートタウン、食といった観光の柱をPRしてきた。また、昨年秋に刊行した、宮崎県北と熊本県南部の神社を巡る冊子「三十三社満願神たび」で、〃日向神話の本舞台〃としての、県北のカラーを強く打ち出している。谷平氏が掘り起こしたいくつもの〃地域の宝〃と組織を引き継ぎ、さらに磨き上げて、厳しい時代にある観光浮揚を目指す、盛武新会長に意気込みを聞いた。

◆食の「安全性」「おいしい」さらに高いレベルへ

−−会長に就任されて2カ月になります。

まずは谷平前会長が作られた流れ、10年の歴史を振り返りながら、年間のスケジュールを確認したところです。先日は延岡商工会議所の総会にも出席させていただきましたが、延岡を代表する企業人の集まりでレベルの高さを強く感じたところです。
2カ月が経過しましたが、協会の健全な継続を目指して私なりにできることを、と考えています。新会長だからといって、無理に自分のカラーを出すのではなく、まずは前会長の築き上げたものをしっかり守ることを肝に銘じています。

−−観光協会の会員になったきっかけを教えてください。

会員になったのは12年前。私は北川町の出身ですので、最初の動機は「三北にもっと注目してもらうこと」でした。それまで「延岡市の三北」と呼ばれる北方町、北浦町、北川町はともに、〃地域の宝〃を生かすための方法を模索していましたが、やはり外に向けてアピールする力が足りなかった。その手伝いができれば、というのが会員になったきっかけです。
広報係からスタートしたのですが、2年後には副会長を命じていただきました。前会長と一緒にやってきた中で自信を得たのは、「〃城下町延岡〃を守っているのは海、川、山であり、そのために三北地区が果たしている役割は大きいこと」です。これに気付いたことで、ふるさとを思う気持ちはさらに強くなりました。

−−前会長からどんな影響を受けましたか。

一緒に全国の祭りを視察に行きました。「東京の深川八幡祭り」「徳島の阿波踊り」「青森のねぶた」に「青森県五所川原の立ちねぶた」と有名な祭りを訪ねましたが、もちろん旅費などは出ません。自腹で「ここまでやるのか」と思ったことも一度や二度ではありませんが、前会長の熱意と行動力に打たれ、エネルギーをもらいました。
あと、忘れてはならないのは、谷平前会長と言えば「祭り」です。常々口にされる「愛してやまない延岡」「祭り」そして「神輿(みこし)」が前会長を象徴していると思っています。祭りでまちを盛り上げる、祭りの渦に周りの人を引きつける、その気持ちは大事に引き継ぎたいですね。

−−冊子「三十三社満願神たび」が延岡のみならず、県北観光の大きな指針になったと思います。

これまでに合わせて1万部を作り、残りは約1000部になりました。三十三社すべてを巡った「満願達成者」も続々と出ており、好評を博しています。この冊子を通じて、高千穂町そして門川・日向地区との強い絆をつくることが願いです。高千穂観光は全国区であり、神話を核にした県北観光の原点です。スタートの年よりもさらに連携を強める。そのために来月から、神話と歴史に詳しい人たちを招いた出前講座「満願三十三社神たびへのご案内」を始めます。まずは地元の人たちの関心を高め、外に向けては老若男女を問わず幅広いファンを掘り起こしていける冊子だと期待しています。

−−盛武会長の活動方針を聞かせてください。

まずはこのコロナ禍で〃失われた3年間〃を取り戻すこと。そのためにはどうすれば良いのかが大きな課題です。特に危機的なダメージを受けている飲食業を、まず盛り上げたい。飲食業組合の主立った皆さんと忌憚(きたん)のない話ができる席を設けて、思いや不満、苦しい胸の内を聞き、少しでも光が見えるような方法を模索したいですね。

−−アウトドア、食や産業遺産など「延岡観光の柱」についてはいかがですか。

産業遺産については、歴史の一部ですから、裾野が広いものです。今以上にPRするためには、さらに知恵を絞る必要があると思います。今年は旭化成創業100年という節目の年を迎えましたから、今後、さらに魅力を増していく可能性は高いですね。
アウトドアは「NPO法人ひむか感動体験ワールド(ノベ☆スタ)」の皆さんが全国区にしてくれました。ダイビングの第一人者である高橋勝栄副会長がリーダーシップを取ってくれていますので、引き続き「ノベ☆スタ」と一体となって〃アウトドア延岡〃を支援していきたい。
食に関しては、2020年に食品衛生法が改正され、「ハサップ(※HACCP)導入の完全義務化」が食品を扱うすべての事業者に適用されるようになりました。
これを受けて延岡市内の関係事業者すべてに完全導入を促し、「ハサップ対応日本一」を目指しています。今は、コロナ禍で立ち止まっていますが、市内の飲食店すべてがこれを順守して〃食の安全性〃を全面的に押し出せるようにしたい。延岡にはチキン南蛮にアユ料理をはじめとする、海山川の幸があります。「安全性」と「おいしい」の二つを、同時に高いレベルにすることが大切です。世の中が本格的に動き出した時に、「おいしい」にとどまらず、食の安全性をしっかり打ち出せること。それにより地元の食材や名物料理を、さらに際立たせることができると思っています。
※HACCP食品衛生上の危害の発生を防止するために特に重要な工程を管理するための取り組み

【プロフィル】盛武一則(もりたけ・いちのり)さん
1957(昭和32)年、旧北川町長井生まれ。神奈川工科大学を卒業後、東京都内の電力関係機関(国の外郭団体)で技術者として勤務。31歳で帰郷し、祖父・半一郎さんが興した建設会社・盛武組に入社。48歳の時に3代目社長に就任した。趣味はゴルフと地方を旅すること。しかし、「この3年はコロナ禍で旅行をすることもままならないのが残念です」。「愛してやまないふるさと北川町」の思いを抱いて観光協会に入ったが、今は「愛してやまないふるさと延岡」に、守備範囲を広げている。64歳。

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