県優良工事表彰式

県北２社に知事賞−旭建設と五幸建設

　工事成績が優秀で、他の模範となる工事を行った建設業者をたたえる２０２２年度県優良工事表彰式は２３日、県庁であり、県北から日向市の旭建設（黒木繁人代表）と五幸建設（河野裕介代表）が知事賞を受賞した。

　同表彰は、建設産業全体の意欲向上を目的に県が２０１０年度に創設。県環境森林部、農政水産部、県土整備部が所管する建設工事の中から優良工事を選び、知事賞、部長賞、発注機関長賞を贈っている。

　選考については、平均点以上の工事成績を収めたことに加え、地元住民との関係構築や十分な安全、環境対策などに取り組み、住民や現場作業員らの喜びや感謝につながったかどうか、などが基準となっている。

　旭建設は、西米良村の小川石打谷線ののり面施工を実施。高所かつ急傾斜で、風化した岩盤と弱い土質が露呈した現場だったが、ＩＣＴ（情報通信技術）を活用して無事故で工期内に完成させた。周辺美化活動も行い、地域住民と良好な関係を築いた。

　五幸建設は、延岡市と門川、美郷町を結ぶ国道３８８号の道路防災工事を実施した。無人化施工機械などを導入し、作業者の負担軽減や工期短縮を実現。地域住民に道路規制情報などを積極的に発信し、トラブルなく安全に完工させた。

　知事賞は、旭建設と五幸建設を含めた５社が受賞。賞状などを授与した河野知事は「表彰を通して暮らしを守るインフラ整備の重要性を伝えていきたい。ぜひ誇りに思って次の良い仕事に結び付けてほしい」と話した。

◇部長賞−清本鉄工、隅田組、日新興業

　また、部長賞は、延岡市伊形町の歩道橋を整備した清本鉄工（清本邦夫代表）、同市北方町の下鹿川上鹿川線の林道開設工事を行った隅田組（池田昌史代表）、西都市の三財川のトンネル工事を実施した日新興業（河野孝夫代表）＝いずれも延岡市＝が受賞した。