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11月から北浦町で運用

本紙掲載日:2022-09-07
3面
スマホの使い方について説明を受ける参加者

オンデマンド型乗り合いタクシー

◆移動ニーズに合わせた運行へ−データ分析のために説明会

 延岡市は11月から、同市北浦町でオンデマンド型乗り合いタクシーを導入する。既存の路線バスや定時定路線の乗り合いタクシーと適切に組み合わせ、利用者の移動ニーズに合わせた運行を目指す。

 オンデマンド型乗り合いタクシーは、利用者の予約に応じて柔軟に運行する乗り合い型の公共交通サービス。時刻表やルートが定められているコミュニティバスよりも自由度の高い移動手段として、全国各地で導入されている。

 利用対象者は同町内に住む人たちで、事前に登録が必要。同タクシーを利用する際は電話かインターネットで予約をし、あらかじめ設置する停留所や利用者の自宅前などで乗降できる。1台当たり定員4人の小型タクシー2台を運行する予定。

 導入については、国のデジタル田園都市国家構想推進交付金を活用。事業費のうち、国が9割を支援する。

 同町内では宮崎交通の路線バス(宮野浦線)、市の定時定路線乗り合いタクシー(さわやか号)が既に運行されている。市は東京大学と連携し、10月31日まで同町の人たちの行動データを収集。その分析結果を公共交通の運行時間などの改善に生かすことにしている。

 市は貸し出し用のスマートフォンを100台用意。東大が開発したアプリ「MITHRA(ミスラ)3」をインストールして持ち歩くことで、行動経路や時間などのデータを収集する。

 北浦公民館で29日、スマホ貸し出しについての説明会があり、同町古江から高齢者ら25人が参加。市と連携協定を結んでいる東京大学大学院情報理工学系研究科ソーシャルICT研究センターの重田信夫氏がオンラインでデータの収集・分析について説明し、センコービジネスサポートが参加者にスマホの使い方などを教えた。

 読谷山洋司市長は「もっと便利に、安心して生活していただきたい。人の動きが積み重なって、バスもタクシーもより良いものに変えていくことができる。ぜひ協力を」と呼び掛けた。

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