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延岡市社協が設置−支援者、要請も受け付け
延岡市社会福祉協議会(柳田泰宏会長、同市三ツ瀬町)は、市内全域に大規模な被害をもたらした台風14号の被災者支援のため、20日午前10時に「延岡市災害ボランティアセンター」を設置した。風水害による設置は2005年の台風による災害発生時以来3回目。
設置に合わせて開設式が同所であり、原岡秀樹常務理事は「皆さんにとって大半の職員が初めての業務で、戸惑うことや勝手の分からないことだらけだと思うが、柔軟に対応していただきたい。市民に喜ばれる大きな活動。社協の責務と思って頑張って」と激励した。
同協議会は19日、職員が市内を回り、被害状況を調査。「一刻も早い立ち上げが必要」と判断し、20日の設置を決めたという。センターは同所と、特に被害の大きかった北方地区にも同協議会北方支所(同市北方町川水流)内に設置した。開設式後に早速、ボランティア約40人が、延岡市富美山町、佐野
町、北方町曽木に向かった。
同所は、市内在住者を対象にボランティアを募集している。保険への事前登録などが必要なため、事前に連絡してセンターに出向き、午前9時〜午後5時に受け付けする。動きやすい服装、手袋、長靴、マスク、タオル、水筒を必ず持参のこと。ヘルメット、ゴーグル、ほうき等はあれば持参する。活動時間は午前9時30分〜午後3時30分。
また、被災者を対象に家財の片付けや災害ごみの搬出など、支援を必要とする人への対応も行う。問い合わせは延岡市社会福祉協議会(電話延岡32・6555)。
◆三須町で十数戸が浸水−床上まで水「必死で逃げた」
延岡市三須町では十数戸が床上・下浸水の被害を受け、地区住民が19日朝から、泥の除去作業などに追われた。
住民によると、風雨がさらに強まった18日午後8時ごろ、主要地方道北方土々呂線付近に水があふれ、約1・5メートルほど冠水したという。近くには用水路が流れ、道路下を通っている。
床上浸水の被害に遭った30代の男性会社員は「気付いたら浸水していた。車も漬かっていた」。風雨が強い時間帯だったが、「子どもを抱え、胸までつかりながら必死で逃げた」と振り返った。
区長の甲斐良典さん(69)は「過去にこんなことはなかった」と驚いた様子だった。
◆冠水した路上に車、上に男性が・一刻争う状況3人が協力し救出−延岡市三須町
延岡市三須町で18日夜、台風14号の影響で冠水した主要地方道北方土々呂線を通りかかった車が浸水し、身動きが取れなくなった男性運転者を近くの男性3人が救出した。
助けたのは、会社員糸瀬楓馬さん(18)=高千穂町三田井=と父の会社員隆生さん(51)、会社員廣瀬倫之さん(42)=ともに延岡市三須町=。楓馬さんは帰省中だった。
3人によると、同日午後11時ごろ、「助けて」という声が聞こえたため外に出ると、自宅前の道路に浮かんだ車の上で助けを求める男性を発見。廣瀬さんの妻蓮さん(24)が119番通報し、3人は救助隊の到着を待った。
しかし、台風の接近に伴い、立つのもやっとの強い雨風。1分1秒を争う状況に、廣瀬さんは「もう余裕がなかった」と振り返る。
「助けなければ」と楓馬さんが体にロープを巻き、隆生さんと廣瀬さんがしっかりとロープを握った。浮き袋代わりに用意した容量20リットルの空の灯油缶を手に楓馬さんが車まで泳ぎ、男性に缶をつかませて救出した。
幼稚園児の頃から水泳を続けてきた楓馬さんは昨年7月、高校生3人による「延泳(えんえい)部」のメンバーとして、津軽海峡横断リレーに成功した経験を持つ。「経験が生きた。水が冷たかったので、早めに救えてよかった」と話した。
◆住宅も道路も浸水−延岡市細見町一帯
延岡市細見町から北方町方面にかけては、五ケ瀬川沿いの広範囲で建物や道路が浸水し、国道218号と対岸の県道北方土々呂線が通行止めとなったほか、九州中央自動車道の延岡JCT―蔵田交差点も前日から通行止めが続いたため、交通が途絶した。
このうち、細見町の道路冠水箇所周辺では19日午前8時ごろ、住民が声を掛け合いながら、自宅周りを片付ける姿が見られた。国道近くに住む60代男性は「こんなに水が上がるのは2005年の台風以来だ。水害対策の公共工事が済んで安心していたが、内水がはけきれなかった」と振り返った。
対岸の上三輪−下三輪地区を抜ける県道には、あふれた濁流による流木や土砂がガードレール際や道路上に積もり、復旧現場などに向かう車両が水しぶきや泥しぶきを上げながら走っていた。
◆蛍邑苑が床上浸水被害−北川町曽立地区、職員らが清掃作業
台風一過の19日午後、延岡市北川町曽立地区では、屋内外の片付けに追われる人の姿が目立った。このうち床上約50センチの浸水被害を受けた老人保健施設「蛍邑苑」(黒木正樹施設長)は、職員らが屋内の清掃に汗を流した。
同施設によると、17日までに可能な限りの書類や備品を2階に上げていたが、運べなかった大型の机などが水に漬かったほか、24時間利用可能な入浴設備の水循環システムも浸水の影響で故障したという。
職員の男性は「浸水の高さは2017年(の台風18号)の時の半分強だったけど、浴場のシステム故障が難題。全体がある程度元通りになるまで早くても3週間くらいはかかるのでは」と話した。
◆18日午後から近くの人らが避難−延岡市と災害協定道の駅北川はゆま
延岡市北川町の道の駅北川はゆま(脇坂光一駅長)には、18日午後1時ごろから近くの人が訪れ始め、計約30人が駅内の避難スペースで不安な時を過ごした。
同スペースは今年5月に完了した施設増改築に伴って整備したもので、災害対策基本法に基づく協定を市と結び、同月から運用を開始していた。
脇坂駅長によると「当駅の避難スペースと北川総合支所に集まった住民、地元消防団員らにパンを差し入れたが、皆さん落ち着いた様子だった」
同道の駅内には避難スペースのほか、駐車場でも避難とみられる車中泊の車が40〜50台駐車していたが、いずれも19日午前10時ごろまでに帰宅したという。
◆美郷町、椎葉村・被害の全容把握できず
美郷町では、町内の至るとこで土砂災害や倒木などが発生し、きょう午前現在でも全容把握はできていない。
広域で停電しており、西郷本所と南郷支所で一時業務に支障が出ている。
北郷宇納間地区では一部で断水が発生したが、昨日に復旧作業が完了。南郷鬼神野浄水場の水位が低下しており、今後、断水が発生する可能性がある。
椎葉村でも災害多数で、今日午前時点で全容把握はできていない状況。停電や断水が発生している地区もあるが、孤立している集落や住宅はないという。