感染予防にＡＩ搭載小型ロボット
本紙掲載日：2020-12-17
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延岡市が実証実験
◆保育所など３カ所に設置−プレンロボティクス社と協定
延岡市は、人の顔を感知して体温を計る「ＰＬＥＮＲｏｂｏｔｉｃｓ（プレンロボティクス）」（本社大阪市、赤澤夏郎社長）のＡＩ（人工知能）搭載小型ロボットを市内３カ所に設置し、新型コロナウイルス感染防止につなげる実証実験をスタートした。市役所でこのほど、協定を結んだ。期間は半年間を見込む。
ロボットの名称は「ＰＬＥＮＣｕｂｅ（プレンキューブ）」で、７・５センチ四方の手のひらサイズの立方体型。搭載ＡＩに加えて各種センサーを装備でき、人の顔を感知して体温を計り、登録した人ごとにパソコン端末でデータ管理などを行う。設定によって、さまざまな簡単な会話などでコミュニケーションもとれるという。
協定は、同ロボットを活用した地域の課題解決などに寄与する公民連携を促進することが目的。先月、市立の恒富保育所と東保育所、市が運営委託する北方デイサービスセンターに１台ずつ無償で設置し、利用者の安全や健康管理、職員の業務の効率化、コロナ弱者となる未就学児や高齢者の感染防止などに役立てる。
締結式では、読谷山市長と赤澤社長が協定書に署名。読谷山市長は「子どもや高齢者の安全、保育所や介護事業所の職員の安心確保につながればと念願している」、赤澤社長は「地方都市に役立つサービス実装を目指しており、今回の実証実験はその一歩。今後はさらに機能を充実していきたい」と話していた。