火伏せ、厄よけ祈願
本紙掲載日：2021-03-09
8面
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宝蔵寺で地蔵尊大祭−延岡市上伊形町
◆コロナ終息も
延岡市上伊形町の伊形地蔵尊大祭が７日、倉尾山宝蔵寺（久峩俊孝住職）であり、地区内外から参拝客が訪れた。今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、餅まきや、地域の人たちによる甘酒などの接待、出店は中止した。
境内にある地蔵尊霊場で祈願法要が行われ、久峩住職が火伏せ、厄よけ、地域の安寧、新型コロナウイルスの早期終息などを祈願。参拝者は一年の無事に感謝を込めて古札を納めた後、ろうそくで線香に火を付け、願いを込めて手を合わせた。
久峩住職は「中止した行事はあったが、お地蔵様への感謝の法要は営むことができた。皆さんが無事に参拝し、祈りを込める姿が見られて良かった。来年は例年通りに開催したい」と話した。
同寺の地蔵菩薩は、戦国時代の天正６（１５７８）年に豊後の大友宗麟の侵攻によって堂は焼き討ちされたが、菩薩像だけは焼け残ったと伝えられ、以来「火伏せ地蔵」として信仰されている。