水質が最も良好−五ケ瀬川
本紙掲載日：2022-07-22
3面
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９年連続でトップクラス
◆環境の維持今後も−国交省
国土交通省は７日、全国１級河川の昨年の水質現況を公表した。対象となる１５９河川のうち、「水質が最も良好な河川」とされたのは、五ケ瀬川など１２河川だった。五ケ瀬川は９年連続で全国トップクラスの水質を維持した。
調査は１９５８年から実施。河川の水質を表す一般的な指標のＢＯＤ（生物化学的酸素要求量）を１年間測定し、平均値を河川ごとに集計して水の「きれいさ」を判定している。
五ケ瀬川水系は三輪（五ケ瀬川）、松山橋（同）、大瀬橋（大瀬川）、中州合流点（祝子川）、白石（北川）の５地点でＢＯＤを測定。いずれも環境基準値を満たした。近年の数値から見ると穏やかな改善傾向にあり、良好な水質状態を保っているという。
良好な水質は、延岡河川国道事務所が１９８５年から実施している、水生生物による簡易水質調査でも証明された。昨年は小学生６８人が参加し、大瀬橋（大瀬川）で実施。カワゲラ類、ナガレトビケラ類などを確認し、「きれいな水」と判定していた。
同所は「清流五ケ瀬川の名にふさわしい結果となった。今後も継続してトップクラスを維持できるよう、水質環境の維持にご協力を」と呼び掛けている。
このほか九州では、熊本県の球磨川と川辺川も、水質が最も良好な河川と位置付けられた。