「ひなたＷＯＭＡＮ」（９３）
本紙掲載日：2022-07-26
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久米建設（延岡市）・柴田志摩子さん
◆主婦目線の家づくり
弟が社長を務める会社の建築士として、オリジナルブランド「木乃香（このか）の家」の設計などに携わる。クローゼットを挟み、キッチンから洗面・脱衣室、浴室までを一直線でつなぎ、子どもにも目が行き届く間取りなどが売り。
「ストレスなく家事ができ、家族とのコミュニケーションも取れる。主婦目線の使いやすさ、暮らしやすさを提案させていただいています」
株式会社「無添加住宅」と提携し、しっくいや断熱材などにもこだわる。どれも身体に優しい自然素材。消臭・調湿性、耐火・防音などに優れるという。
「２０１７年には県建築士会主催の『みやざき木の家コンクール』で奨励賞を受賞しました。自宅をオープンハウスに兼ねているんですが、最近は『これと同じものを造って』と言ってくださる方が増えてきたんですよ」
延岡西高から福岡県の短大を出て、市内の幼稚園に勤務。退職後、建築士志望を当時の社長だった父親に相談したところ、「２級免許を取ったら雇ってやる」と言われ、一念発起。３０歳で夢をかなえた。
「初代社長の祖父は宮大工、２代目の父は建築士。特にじいちゃんは子ども心に憧れでした。お客さまに『いい家を造ってくれてありがとう』の言葉を頂いたときが、一番うれしい瞬間です」
息子２人は既に独り立ち。仕事との両立は大変だったが、「後でいい思い出になる」と前向きにとらえた。岡富中の読み語りボランティアに立ち上げから関わり、１９年になる。まちづくり活動にも参加。Ｊポップバンドでピアノを担当し、コロナ前は高齢者施設を慰問して喜ばれた。
「家族にとって居心地の良い住まいづくりを、これからもサポートしていきたいですね」