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買い物やライブなど満喫

本紙掲載日:2022-10-11
7面

主催者「やって良かった」−延岡市北方町曽木

 延岡市北方町曽木地区で8日、出店やワークショップ、ライブなどが楽しめるイベント「山の小さなフェスティバル」があった。地域の人らが続々と訪れ、買い物や飲食、手作りの会場での本格的なライブなど、非日常的な時間を満喫した。

 イベントは、曽木観光開発の総菜部門として昨年10月にオープンした「ヒビコレ弁当」の1周年記念として企画。開催前の9月に台風14号が襲来し、曽木地区は多くの住宅が浸水するなど被害を受けた。

 自宅で生活できない地域住民もいる中、「今やっていいのか悩んだ」と店主の安達あかりさん(41)。しかし被災していない地域からの応援、「被害を受けたからこそ楽しんでもらう時間が必要」との後押しもあり、開催を決めたという。

 フェスティバルは、昼の部と夜の部の二部構成で行われ、昼の部では、敷地内に店舗を構えるヒビコレ弁当、おひさま商店のほか、5店舗が並んだ。フラワーショップアトリエマキ(山下麻岐代表、同市野地町)は「イベントを通じて被災者の力になれれば」と、売り上げの一部を寄付することを目的に出店。地元の出店者による農産物の販売もあり、開始前から各店舗前には長い列ができた。

 アウトドア用のグッズや古着を集めたフリーマーケットは、キャンプ用テント内で販売。タイルトレーやスワッグ作りができるワークショップもあった。

 夜の部では、植物などで装飾されたメイン会場の倉庫で3組のアーティストによるライブがあった。本格的な照明、音響のもと、来場者は飲食を楽しみながら、特別な夜を楽しんだ。

 安達さんは「被災された方や、コロナ禍で制限ばかりだった子どもたちもたくさん来て、喜んでくれている姿を見て、本当にやって良かった」と充実した表情だった。

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