若手芸術家５人の個性光る

２３日まで、北川さんら九州出身者の絵画展−ギャラリーかわなか

　九州出身の若手芸術家による作品展「ＡｒｔｉｓｔｓＱ−ｓｈｕ」が１４日から、延岡市伊達町のギャラリーかわなか（川中啓二代表）で始まった。２３日まで。時間は午前１０時〜午後６時、２０日は店休日。観覧無料。

　延岡市出身の北川朔さん（千葉県在住）、宮崎市出身の外山寛子さん（埼玉県在住）、大分県佐伯市出身の長船善祐さん（大分市在住）、沖縄県出身の有吉宏朗さん（熊本市在住）、長崎県出身の今利美咲さん（熊本市在住）ら５人がそれぞれに個性的な作品を出品。訪れる人たちを楽しませている。

　北川さんは女性の美しさを日本画で表現。柔らかさと透明感のある女性像を描いた作品を展示している。外山さんは岩絵の具と金箔（きんぱく）を使い、動物や静物を華やかに描く。鮮やかな色使いの作品がギャラリーを彩る。

　長船さんは油彩画で風景や静物が主なテーマ。玉ネギの青と唐辛子の赤を描いた静物やぶらんこと浮き（ブイ）を吊り下げた樹の作品「天秤（てんびん）」などが展示されている。

　今利さんは多彩な色使いの雄大な景色が印象的な油彩の風景画などを出品。有吉さんは水彩と鉛筆で描いた風景画。精緻なタッチと色使いで描かれた写実的な田園風景などの作品が飾られている。

　初日の１４日は北川さんと長船さんが来店。北川さんは自身の作品を見ている人に解説。長船さんは手近にある植物をモチーフに、ギャラリーの中で作画を実演した。

　北川さんは「人物画を中心に制作しています。日本画の絵の具を使いながら洋画のような立体感を目指しているので、その点を見てもらえたら」。

　長船さんも「普段の生活の中で目にする物を描くことが多いのですが、日常の中の面白いところ、美しいところを発見してもらえたら」と話した。

　川中代表は「５人の若い作家さんそれぞれの個性が光る作品がそろいました。皆さん一流の方ばかりです。ぜひご覧ください」と来場を呼び掛けている。