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苗植えたコットン収穫

本紙掲載日:2022-10-18
7面
コノハナロードでコットンの収穫作業を体験する西階中生

五ケ瀬川堤防のコノハナロードで−西階中

 延岡市西階中学校(城戸勇司校長)の1年生が同市野地町の五ケ瀬川右岸堤防に苗を植えたコットン(綿花)が収穫時期を迎え、生徒が11日に現地で収穫を体験した。

 同堤防の五ケ瀬大橋上流約2・3キロに整備された遊歩道のコノハナロードには、NPO法人コノハナロード延岡市民応援隊(松田庄司理事長)が河津桜や菜の花、ヒマワリ、彼岸花など四季折々の花を植栽して市民に喜ばれている。

 コットンも応援隊がコノハナロードの130メートル区間で計約1200本を栽培。西階中生は6月の植栽活動に参加して、このうち約250本の苗を植え込んだ。

 その後も応援隊のメンバーが草刈りや水やりを続け、コットンは高さ1メートルほどまで成長。9月の台風14号ですべて倒れてしまったが、旭化成の社員が応援に駆け付け、打ち込んでくれた竹の支柱に固定して起こし、無事に実綿を付けたという。

 収穫には110人いる1年生のうち、中学校総合体育大会(中体連)や新型コロナウイルス感染拡大の影響で苗植えに来られなかった19人が参加。コットンを固定したひもを丁寧に切り離し、しっかりと地面に刺さった支柱を引き抜いた後、太さ2センチほどまで育った株の根元を、剪定(せんてい)ばさみやのこぎりで切り取った。

 収穫したコットンは学校に持ち帰って活用。1株につきピンポン球大の綿が10〜15個ほど付いており、綿の付け根にある花殻や葉を取り除けば観賞用として、クリスマス装飾やリース作りなどが楽しめるという。

 収穫した権藤涼さん(12)は、「綿花が実際になっているのを見たのは初めてで、延岡で育つなんて知りませんでした。コットンはとても柔らかくて気持ちいい感触です」。松田理事長は「本物のコットンに触れる機会はなかなかないと思います。五ケ瀬川での経験がいい思い出になれば」と期待していた。

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