ＡＧＡＴＡ、地域ＣＬ決める

関西代表下し４強決入り−全国社会人サッカー選手権

　第５８回全国社会人サッカー選手権大会は１７日、鹿児島県志布志市で準々決勝があり、ＦＣ延岡ＡＧＡＴＡが関大ＦＣ２００８（関西地区代表、大阪府）に４―２で勝ち４強入り。日本フットボールリーグ（ＪＦＬ）昇格を懸けて１１月に行われる全国地域サッカーチャンピオンズリーグ（全国地域サッカーＣＬ）２０２２の出場権を獲得した。

　大会は１５〜１９日、志布志市で全国の代表３２チームが、休養日無しの厳しいトーナメントを戦う。県北初のＪクラブを目指すＡＧＡＴＡは、Ｊ３の一つ下のカテゴリーとなるＪＦＬ昇格につながる、地域ＣＬ出場が決まる４強以上を目指す。

◇初戦は危なげなく

　ＡＧＡＴＡは１５日の１回戦、志布志市しおかぜ公園で東海地区代表のＣｈｕｋｙｏＵｎｉｖ．ＦＣと対戦した。

　開始から攻め続け、前半１５分にＦＷ伊集院雷のボレーシュートで先制。２６分にはＦＷ天川力駆がＰＫを得ると、ＭＦ亀井海凪人がしっかりと決め追加点。４０分にも天川が決め３―０で折り返した。

　後半は２９分、ハーフライン付近でパスカットしたＦＷ久保木優がワンタッチでロングシュートを放ち４点目。危なげなく完勝した。

◇２回戦も完封

　１６日の２回戦は志布志運動公園で、ＶＯＮＤＳ市原ＦＣ（関東地区代表、千葉県）と。序盤から競った展開となったが、１５分、伊集院が敵陣深い左サイドでパスを受けると、ドリブルで切り込み右足で先制。２６分には、ハーフライン付近からＭＦ池元馨、ＭＦ吉武莉央、天川とつなぎ、最後はＭＦ酒井将輝が左足で沈め２―０。後半は攻め込まれる場面が増えたが、守り切った。

◇伊集院が４得点

　天王山となった１７日の準々決勝、関大ＦＣ２００８戦では伊集院が大活躍。２２分、ゴール前で吉武からパスを受けるとドリブルで振り切り右足で先制。２４分にも同じ流れで酒井、伊集院とつなぎ２点目。２―０で前半を終えた。

　後半も伊集院が止まらない。１４分、相手ＧＫがクリアしたセカンドボールを左足でダイレクトシュートし３点目。その１分後には、ＤＦ深澤卓真がヘディングでクリアしたボールに反応。相手ＤＦに競り勝ちゴール前に運び、最後は右足で４点目を決めた。終盤２点を奪われたが逃げ切った。

　１８日午後１時３０分からの準決勝は、ＢＴＯＰサンクくりやま（北海道）と対戦。１９日は午前１０時から３位決定戦、午後０時３０分から決勝が行われる。