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実り喜びながら稲刈り−延岡小5年生

本紙掲載日:2022-11-05
7面
瀧本さんと一緒に機械での稲刈りを体験する延岡小5年生

鎌や機械使い収穫体験

 延岡小学校(工藤寿光校長)の5年生67人は10月21日、学校に近い延岡市野地町の田んぼで稲刈りを体験した。6月に田植えをして成長を観察してきた稲は、9月の台風14号による風倒や浸水を耐え抜き、子どもたちは実りを喜びながら刈り取った。

 同校は毎年、大貫町の農業瀧本喜義さん(61)が所有する約10アール(千平方メートル)の田んぼを借りて、児童がもち米の田植えから稲刈りまでを体験学習。子どもたちは片方の手で稲束をつかみながら、のこぎり鎌のザクリとする感触を楽しんでいた。

 また、瀧本さんが用意した機械を使っての稲刈りも体験。希望する児童が瀧本さんと一緒にコンバインに乗り込んでレバーを操作し、何列もの稲をあっという間に刈り込んでいく機械の威力を実感していた。

 例年であれば、収穫した米を用いて学校で餅つきも実施しているが、今年は新型コロナウイルスの感染状況を見極めて判断。それとは別に、児童らが瀧本さんへのお礼の集いを計画しているという。

 機械での稲刈りを体験した菊池智心(ともみ)さん(10)は、「台風の後はお米がどうなったのか心配だったけど、立派に育っていてうれしかった。機械は大きくて少し怖かったけど、一気に刈り取るのが楽しかった」と振り返っていた。

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