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工業用水の役割学ぶ

本紙掲載日:2022-11-09
9面
中国木材では工場内で製材の工程などを見学した
配水池で工業用水について学ぶ児童

配水池、工場などを見学−日向・細見小

 県企業局の北部管理事務所(西本修一所長)による「工業用水道施設見学ツアー」は10月28日、日向市内であった。同市立細島小学校の4年生10人が、同所の管理する水道施設などを回り、工業用水道の仕組みや役割について学んだ。

 県は1964年10月から、細島臨海工業地区の企業に工業用水を提供する工業用水道事業を開始。見学ツアーは、ボイラーや製品の洗浄、機械類の冷却などに必要な水を供給する同事業について理解を深めてもらおうと、毎年、市内の小学生を対象に実施している。この日は、中国木材日向工場(竹島町)、配水池(亀崎東)、浄水場(東郷町)の3カ所をバスで回った。

 このうち、配水池では、県職員が施設について説明。同所には三つの池があり、約10キロ離れた同市東郷町の浄水場から約1時間30分かけて水を運び、いったん池に水をためている。約5分間で学校のプール1個分の水を工場に送り、水が濁っていないか24時間監視していることなどを紹介した。

 その他、工業用水を耳川からくみ上げていることや、毎日の使用量が学校のプール約350個分であること、魚がすめるほどきれいな水であることなどをクイズ形式で解説した。

 尾方優心さん(10)は「配水池にたくさんの水があることに驚いた。きれいな水が大量に工場に送られていることを学んだ」と話した。

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