延岡工高「向洋祭」

熱気に満ちた２日間

◆６学科の〃色〃見せる

　県立延岡工業高校（山内武幸校長、６９６人）の文化祭「第５８回向洋祭」は１０月２８、２９日、延岡市緑ケ丘の同校であった。「彩〜六科六色六限の個性〜」をテーマに、学級ごとに準備の成果を披露し、それぞれの「色」を見せた。

　新型コロナウイルス感染症拡大対策として、今年も３年生のみが体育館で生のステージを、１、２年生は教室からリモート鑑賞。初日はオープニングと３年生のステージ発表があった。ダンス部のオープニングでは、部員が色とりどりの照明に当たりながら、かっこよく、時には色気たっぷりに踊り、会場にはクラスメートの名前を呼ぶ仲間たちの声が響いた。

　機械科３年の「爆笑カーテンショー」は、日常をネタとして切り取った一発芸を次々に披露。「１年生からずっと４０人できた」という仲の良さで息ぴったりのこん身のネタを見せ、会場を沸かせた。

　生活文化科３年生は「ＯｎｅｄａｙＰｒｉｎｃｅｓｓ」と題したドレスショーを披露。これまで学んできたことの集大成の場で、生徒は６月からドレスのデザインを考え、自分のイメージに近づくよう、学んだ技術でオリジナルドレスの縫製に挑戦してきた。

　思いのこもったドレスに身を包んだ生徒は、ドレスに合わせたヘアセット、前日に制作したアレンジフラワーを手にし、１人、または２人組でステージ上を歩いた。観客席で見守った生徒らは名前を呼んで成果をたたえ、ステージ上の生徒は恥ずかしそうにはにかんだり、感極まって思わず涙したりし、温かな雰囲気に包まれた。

　２日目はオープン参加のステージ発表と１年生の展示、２年生のバザーがあり、熱気に満ちた充実した２日間になった。