ラグビーを通して交流深める

延岡市と磐田市の中学生−コロナ禍の中学生活、貴重な経験に

◆静岡ブルーレヴススクールが来県

　今秋、４年連続の延岡キャンプを行ったラグビーのプロチーム「静岡ブルーレヴス」（静岡県磐田市）のスクールに所属する中学３年生１９人が１２、１３日、延岡市を訪れ、地元の中学生と交流試合を行った。コロナ禍で試合や遠征など思う存分の活動ができなかった双方の中学生にとって、遠方のチームとプレーする貴重な経験になった。

　「２０２２年度公共スポーツ施設等活性化助成事業」を活用した地域間交流事業。スタッフ２人を含む２１人が延岡市の歴史や文化を学んだ。

　１２日は旭化成柔道場を訪問。旭化成柔道部の吉田優也監督の計らいで、礼法や受け身について直々に指導を受けた。また、鮎やなや延岡城・内藤記念博物館を見学した。

　１３日は、同市の東海中ラグビー部・延岡ジュニアラグビースクールとの「延岡×磐田フレンドリーマッチ」。全員が３年生で体格に勝る静岡チームに対し、延岡の合同チームもスピードや技術で対抗。試合は２６―１２で静岡が勝った。

　３本目の試合は全チームを混成した２チームの対戦。試合前に対話を図っただけの即席チーム同士の対戦となったが、ラグビーを楽しんでいた。

　静岡ブルーレヴスラグビースクールの青島航平さん（磐田市立城山中３年）は「滞在中、延岡の人たちのサポートを感じその分、頑張らないとと思っていた。県外との試合は少なく、遠い九州のチームとの試合は刺激になった。卒業後、県外に出るメンバーもいるが、最後に貴重な経験ができた」。

　延岡ジュニアラグビースクールの甲斐瑛心さん（延岡市立土々呂中３年）は「最後の試合で楽しかったし、本当に感謝したい。相手は体の強さを感じたが、空いてるところを攻めてトライをできたことは良かった。今後も上を目指してラグビーをやっていきたい」と話していた。