椎葉一順が男子個人制す−延岡星雲

九州高校アーチェリー新人大会

◆女子団体と溝辺（個人）は準優勝

　「第３９回九州高校アーチェリー新人大会」は１０月２９、３０日、長崎県の大村市総合運動公園であり、男子個人で延岡星雲の椎葉一順が優勝。女子の団体と、個人の溝辺愛音は準優勝に輝いた。

　大会は九州各県から男子団体７校、女子団体８校が出場。２日間で、個人はメーンの７０メートルと１年生などが出場する３０メートルの２競技。７０メートルの上位１６人を決める個人予選を兼ねた団体で争われた。


◆「頑張り報われた」椎葉

　男子個人を制した椎葉（１年）は延岡星雲の男子では唯一７０メートルにエントリーし、初日の予選からトップ通過。２日目はトーナメントで「対人の方が得意。２日目の方が良かった」。矢を射る本数も減ったことで体の負担も軽減し「力が出せた」と振り返った。

　宮崎市・生目台中出身。中学１年からアーチェリーを始め、県内で唯一部活動がある延岡星雲に入学。親元を離れて寮生活を始めた。

　インターハイの上位入賞を目標に掲げ、「優勝した日は実感が湧かなかったが、今は頑張ってきたことが報われた気がしてうれしい。今年の全国総体は１８位なので１桁台に入れるよう頑張りたい」と意気込んだ。


◆女子１年生の溝辺がけん引

　女子は１年生の溝辺が個人２位で、団体もけん引し準優勝。「優勝したかったけど、入賞できればと思っていたのでうれしかった」と喜んだ。

　予選では吹き荒れる風に２ラウンド目から対応した。団体成績に直結する予選で全体３位。個人の決勝トーナメント準決勝でも予選２位の相手を破って決勝へ。

　「来春の全国高校選抜で大会の自己ベストを出したい」と語った。


◇難しい環境左右されず−延岡星雲・近藤伸哉監督

「昨年の１２月、（学校に）アーチェリー場を整備してもらい約１年。結果が付いてきていると思う。風が吹いて難しい環境だったが左右されることなくよく頑張った」


◇インターハイでも上位に−女子・内越千尋主将

「九州で２位という結果にとても驚いている。これからさらに上を目指してインターハイでも上位を目指せるように毎回大会を意識して集中して練習する。今回は結果が良くなく補欠になったが、次はしっかり点数を出して活躍したい」