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門川中吹奏楽部

本紙掲載日:2022-12-02
7面
カルロス菅野さんから指導を受ける門川中学校吹奏楽部の部員た ち(同校音楽室)
門川中学校吹奏楽部の定期演奏会

◆「楽しさ取り戻した」−カルロスさん練習を指導

 ラテンジャズビッグバンド「熱帯JAZZ楽団」のリーダーで、パーカッショニストのカルロス菅野さん(65)は11月5日、門川町の門川中学校を訪問し、吹奏楽部(荒竹祐花部長、部員33人)の練習を指導した。

 同楽団は日本のインストゥルメンタルシーンを代表するミュージシャンを一堂に集めたラテンジャズビッグバンド。2016年10月に同町で初めて公演し、その際、同校の吹奏楽部も一緒にステージに上がった。以来、これまでに数回、カルロスさんから指導を受けている。

 この日は、同月12日に開いた定期演奏会の曲の一つ「宝島」を練習した。カルロスさんは「合わないところは楽器ではなく、まずは『ダダダッダッダー』と口合わせをしてみる。すると、音楽が求めている正しい場所が分かる」などとアドバイス。約2時間、曲の持つグルーブ(乗り)や、一体感のあるリズムを繰り返し指導した。

 また、打楽器パートの役割についても「クラシック曲ではアクセントとして演奏するが、『宝島』のようなポピュラー曲では逆。打楽器パートが曲の土台になってくる」と、その重要性を伝えた。

 荒竹部長(3年、フルート)は「難しい曲なので、つい真剣に譜面を追ってしまって楽しさを忘れていた。カルロスさんのアドバイスで他の楽器との縦も合ってきた。演奏する楽しさを取り戻した」と話した。

 カルロスさんは翌6日、延岡市の東海小学校吹奏楽部も指導した。

◆多彩な音色響かせる−定期演奏会で堂々と演奏

 門川中学校吹奏楽部の第32回定期演奏会は11月12日、町総合文化会館であり、訪れた保護者らを多彩な音色で楽しませた。

 ステージは吹奏楽、ポップスの2部構成。1部は渡邊祥吾顧問が編曲した同校校歌で幕開け。県吹奏楽コンクールの課題曲「氷河特急」(高橋伸哉作曲)、自由曲「ジェネシス」(鈴木英史作曲)など4曲を披露した。

 2部は「ダンシングヒーロー」(作曲T・Baker、編曲山下国俊)「カイト」(作曲米津玄師、編曲郷間幹男)などを演奏。今演奏会で引退する3年生7人によるアンサンブルもあった。

 同部は今年、6年ぶりに県吹奏楽コンクールで金賞を獲得した。定期演奏会でも自信に満ち、堂々とした演奏を披露した。

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