文化発表会に鑑賞の時間
本紙掲載日：2022-12-03
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北浦中「高校生から刺激」
延岡市立北浦中学校（川原寛幸校長、４９人）の文化発表会はこのほど、同校体育館であり、生徒たちが日ごろの学習の成果を披露した。
壇上ではまず、弁論と個人発表があり、２年生の松原慧さん（１４）は、夏休みに参加した「ジュニア科学者の翼」（野口遵顕彰会主催）での体験を発表した。将来の夢については「科学の分野に絞らず、これからいろんなことを学んで決めたい」と話していた。
次に１、２、３年生が順番に発表。３年生は、職場体験を通して気付いたこと、感じたことをそれぞれまとめた。町内のスーパーマーケット「中村屋」で職場体験をした植田可菜さん（１４）は「（スーパーの商品は）賞味期限が早いものから前に、お客さんが見やすいように並べることが大事だと学んだ。今後も、周りの人のことを考えて行動したいと思った」と振り返った。
同校ではここ数年、行事重複で練習期間が不足し、劇や合唱などの発表が生徒の負担になっていたことから、今回初めて他校の優れた文化的活動に触れる「鑑賞」の時間を設定。聖心ウルスラ学園高校ダンス部と吹奏楽部が出演し、体育館後方には宮崎日大高校芸術学科の作品を展示した。
川原校長は「年の近い高校生の活躍を見て、生徒たちも良い刺激になったのではないだろうか。本校は特に『キャリア教育』に力を入れているので、今回の文化発表会も、学校行事の枠組みを超えて、自分たちの将来について考えるきっかけにしてほしい」と話していた。