物語形式で楽しいステージ

パフォーマ延岡−グレイシャスグランマワールドヒットソングス

　「グレイシャスグランマワールドヒットソングス」がこのほど延岡総合文化センターであった。美しく工夫されたステージで、１曲終わるごとに大きな拍手が響いた。

　ピアニストの大西洋介さんから指導を受け、シャンソン、カンツォーネをはじめ、ジャズ、ポップスなど幅広いジャンルを延岡市内で練習する「オランジュルレ」の小野ゆみ子さん、今津みつ子さん、藤本美奈子さん、丸山典子さんの４人が出演。小野さんと今津さんが、「グレイシャスグランマ」（かわいらしいおばあちゃん）としてメインを務めた。

　第１部はグレイシャスグランマによる「雨」で幕開き。司会の佐伯良子さんが曲目を紹介すると、曲に合わせた衣装で１人ずつ登場し、情熱的にシャンソンを、軽やかにカンツォーネを、色気たっぷりにジャズを−など、１ステージごとにがらりと変わる雰囲気で、観客を楽しませた。

　第２部は、「エミリーの恋物語」と題して、枯葉、愛の讃歌、マイウェイなど１１曲を次々と歌った。ジャンルの違う歌ながら、恋物語に合わせて選ばれた曲は一体感があり、揺れ動く心の様子を歌声で繊細に表現。ゲスト出演の森山喜昭さんは、唯一人男性の力強い歌唱で物語に花を添え、観客はすっかり物語の世界に入り込んだ様子だった。

　小野さんは「『またやってほしい』との声も頂いた。力を結集し、楽しく公演ができてよかった」と喜んだ。同公演は、延岡総合文化センターが開催を支援する「パフォーマ延岡」シリーズの２３回目として行われた。