練習の成果を存分に披露−熊野江小と南浦中

ふるさと祭りで合奏や劇など発表

　延岡市の熊野江小学校（田中芳郎校長、８人）と南浦中学校（濱下裕二校長、１３人）合同の「ふるさと祭り」はこのほど、同市熊野江町の同中学校体育館であった。児童生徒の学習発表、地域住民との触れ合いの場として毎年実施している。

　今年のテーマは「笑顔で一歩前へ！〜積極的に協力し、さらなる輝きを！〜」。くまのえっ子放課後子ども教室のメンバーが和太鼓演奏「嵐」でオープニングを飾ったステージ上では、児童生徒が詩の音読や鍵盤ハーモニカとリコーダーの合奏、暗唱などの演目を次々と披露。このうち「私の夢」と題してスピーチを行った南浦中１年の谷口紗衣さんは、認定こども園での職場体験を振り返りながら「たくさんの人を笑顔にできれば」とイラストレーターを目指す意気込みを語った。

　最後は、児童が地元の県水産振興協会での稚魚放流などをテーマにしたオリジナル劇「ただいま！ふるさとくまのえ！」、生徒が裸の王様を題材にした朗読劇「Ｉｎｓｉｄｅｓｔｏｒｙ〃Ｔｈｅｎａｋｅｄｋｉｎｇ〃」を発表。日ごろの学習の成果を存分に披露し、会場を訪れた地域住民を大いに沸かせた。

　会場では、児童生徒や地域住民らによる展示スペースも設けられ、休憩時間などに多くの人が書道や絵画、木工作品などに見入っていた。

　実行委員長を務めた南浦中２年の山下由唯璃さんは「２週間と短い練習時間だったが、友達と協力しながら準備を進めて無事に本番を迎えることができた」と話した。