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好評、子ども店長フリマ−えんキッズ

本紙掲載日:2022-12-13
7面
えんキッズで開かれた「子ども店長フリーマーケット」(提供写真)

お金の大切さ、子どもの成長を実感−延岡

 子どもたちにお金や物の大切さを実感してもらおうと、延岡市松山町の子育て支援総合拠点施設「えんキッズ」は「勤労感謝の日」の11月23日、子どもたちに店長になってもらい、使わなくなったおもちゃなどを販売してもらう「子ども店長フリーマーケット」を開いた。

 新型コロナ対策のため、時間を区切ってお客さんの人数を制限。それでも、7店の出店に対して120人が来館した。子ども店長の保護者からは「子どもの成長を実感できた」などと好評だった。

 3歳〜小学生の子どもとその保護者7組が参加。家庭ごとに店を構え、使わなくなったおもちゃや読まなくなった絵本、サイズアウトした子ども服などを販売した。

 中には、自分が幼い頃に使っていた物が売れると、お客さんである相手の子どもに「これは僕が大切にしていた物だから(あなたも)大切にしてね」と声を掛ける子ども店長もおり、その様子に保護者が涙ぐむ場面もあった。

 子ども店長の保護者からは「子どもと一緒にお金について考える良い機会になった」「使わなくなった物でも親からすると子どもの成長記録。捨てるのではなく次の人に手渡せてうれしかった」などの声が聞かれた。

 お客さんとして参加した来館者からは「出店者も私たちも、お互いに子育て中の者同士。成長に合わせた服のサイズ選びや、季節に合わせた服装についてアドバイスをもらえて助かった」「赤ちゃん連れで広い空間のフリーマーケットに行くのは大変だけど、こういう施設だと安心して来られる」などの声が聞かれた。

 同施設は、社会福祉法人すこやか福祉会(木本宗雄理事長)が運営。この日は職員も出店し、益金のすべてを慈善活動へ寄付することとし、地域から寄せられた米などを販売した。

 統括責任者の柳田めぐみさん(31)は「出店した親子の交流だけでなく、出店者と来館者の交流も生まれ、とてもうれしく感じた。また企画したい」と話した。

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