成長、努力の証し披露

３年生が卒業料理作品展−延岡学園高調理科

　延岡市大峡町の延岡学園高校（柳田光寛校長）の調理科３年生は１６日、集大成となる「卒業料理作品展」を同校で開いた。１１期生９人がこれまで学んだ知識や技術、感謝の気持ちを込めた料理をそれぞれ３〜５品、保護者や教職員に振る舞った。

　コロナ禍でレストラン研修やホテル研修などが中止となったが、生徒は実習を積み重ね、授業後に自主練習を行ってきた。同作品展は新型コロナの感染状況を考慮して、昨年と同じく１カ月ほど時期を早めて開催された。

　この日は、事前に仕込んだ食材を使って調理。メニュー、材料選び、味付け、飾り付けまですべて自身で考えた力作の和食、洋食、スイーツなど約４０品のきらびやかな料理作品が来場者を迎えた。

　この後、生徒一人ひとりが料理の説明や工夫点、魅力などを紹介。試食会はビュッフェ形式で振る舞われ、生徒たちが保護者や教職員にケーキを取り分けたり、料理について話したりして交流した。

　ピスタチオクグロフケーキ、サーモンのムニエルなど５品を作った肥田美月さん（１８）は「今まで練習してきたことがきょうの本番で出し切れた」と笑顔。娘の料理を食べた肥田小百合さん（５３）は「発表の時に成長を感じた。自分のなりたい仕事、料理関係の道に進んで良かったなと思う」と話した。

　３年間指導してきた谷本浩二教諭は「一番最初は包丁すら握れなかった子たちがここまでの作品、料理を作れるようになった。本人たちの努力が表れていると思う」と振り返った。