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延岡のミカン味わい笑顔

本紙掲載日:2022-12-20
7面
「マリちゃん農園」で行われたミカン狩り(延岡市北方町上崎)
ミカン狩りを楽しんだ柔道訪日団

米国の柔道訪日団が農園訪問

 外務省が推進する国際交流事業「カケハシ・プロジェクト」の一環で延岡市に滞在していた米国の柔道関係者らは11日、同市北方町上崎の「マリちゃん農園」でミカン狩りを楽しんだ。

 関係者一行は全米各地から参加した18〜31歳の12人。9〜12日に同市で柔道交流や文化体験などを行った。

 11日は、強豪の延岡学園高校柔道部と練習をした後、バスで北方町へと移動。同農園の甲斐佐一郎さん、満理江さん夫妻が歓迎した。

 訪日団は通訳を介しながら、同町や同農園で収穫できるミカンについて紹介を受けた後、温州ミカンの一種である青島ミカンの収穫をスタート。果樹園に広がった。

 黄色く色づいたミカンを摘み取ると、さっそく皮をむいてパクリ。小ぶりで食べやすいサイズのミカンを次々と頬張っていた。

 日本のミカンを食べるのは初めてという人がほとんどで、アナ・マーガレット・アトキンソン・アンジアールさん(31)は「果汁がたっぷり。酸味と甘味も良く、甘味も強い。デリシャス(おいしい)」。ニック・カカズさん(22)は「ベリースイート(とても甘い)。酸味と甘味のバランスも完璧。新鮮だし、ベスト・テイスト・オブ・ノベオカ・」と日本語を交えながら笑顔で話した。

 1人がミカンの皮を口に入れて記念写真を撮ると、それが気に入ったようで、一気に全員に広がった。和気あいあいと互いに写真を撮り合い、甲斐さん夫妻も一緒に笑顔で写真に収まっていた。

 陽気でフレンドリーな一行の楽しそうな様子に甲斐さん夫妻も目を細め、佐一郎さんは「この小さな集落に外国の人たちが来てくれるのはめったにない機会。光栄です。楽しんでもらえたようで良かった」と振り返っていた。

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