舞台で〃音楽の花〃咲かせる

津野田音楽院のコンサート−延岡

　延岡市伊達町の津野田音楽院（津野田千恵代表）の第７１回音楽院コンサートは１１月２６日、同市の延岡総合文化センターで開かれた。ハンドベル演奏やクラシック、ジャズなど幅広いジャンルで多くの家族連れが楽しんだ。

　今年も、それぞれの音楽の花を咲かせようという意味を込めた「音楽百花」をテーマに、音楽教室に通う生徒や合唱団、歯科医師らで結成された「津野田兼吾とリハビリステーション・オーケストラ」が出演。

　リトルリンガーズと葡萄の木が演奏するイングリッシュハンドベルで開幕し、会場は子どもたちが奏でる優しい音色に包まれた。県北少年少女合同合唱団による嵐のオリジナル曲「ふるさと」の伴奏はハンドベルが担当。チャリティーソングの「花は咲く」も歌った。また、生徒自身が選ぶお気に入りの一曲をピアノ連弾する姿に大きな拍手が送られた。

　また、今年８月に亡くなった津野田兼吾院長（当時）に向けて、ソプラノ歌手の大串るみ子さんが「アメイジンググレイス」を歌うと、一緒に口ずさみながら涙を浮かべる観客の姿が見られた。

　２部は、津野田兼吾とリハビリステーション・オーケストラによるジャズの演奏。観客席は軽やかなリズムに乗って体を揺らしたり、手拍子をしたりなど楽しんだ。

　トルコ行進曲を弾いた兼森千弦さん（１０）は「完璧ではなかったけど、トルコ行進曲を弾くという憧れがあったので、（コンサートで弾くことができて）すごくうれしかった」と話した。