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本紙掲載日:2022-12-27
7面
裕見子さん(左)から着付けを学ぶ女子生徒
男子は昭也さんのすぐそばで中心の整え方から学んだ

講師招き、浴衣の着付け体験−西階中

 延岡市立西階中学校(城戸勇司校長、313人)2年生は、家庭科の授業で浴衣の着付けに挑戦した。和装の決まりや着方、畳み方など教わり、日本の伝統的な衣装について学びを深めた。

 同校は毎年、市キャリア教育支援センターのよのなか先生を務める山本裕見子さん(64)を招き、浴衣の着付けを学んでいる。

 12日は3組の授業があり、裕見子さんと、義父の昭也さん(90)が講師、山本さんが声を掛けて集まった6人が着付けの手伝いで訪れた。

 裕見子さんは冒頭、男性と女性の着物の違い、季節や場所で着る種類が細かく決まっていることなどを説明。浴衣は「カジュアルでジーンズのようなもの。夏しか着ることができない」と紹介した。

 生徒は早速、用意された浴衣と帯から好きな柄を選んで組み合わせ、女子は裕見子さん、男子は昭也さんの動きをまね、浴衣の裾を背丈に合わせて腰ひもで固定した。

 このうち女子は、着付け中に腰ひもを片手で簡単に取れるように丸めて置くことなど、準備から行った。余った布を腰回りで調整するおはしょりには、苦戦しつつも講師らの手を借り整え、帯は文庫結びに挑戦。「間違いはない。好みでいい」という裕見子さんの声に、帯を少し裏返して2種類の色が見えるようにするなど、楽しく工夫した。

 男子は「どの組み合わせが良かったか」コンテストを実施。生徒の投票で、浴衣と帯の組み合わせのセンスを競った。竹中隆馬さん(13)は「新鮮な気持ち。組み合わせはできるだけシンプルになるよう工夫した。また着てみたい」と話した。

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