クラシック演奏間近で楽しむ

保育園などで訪問コンサート

　九州保健福祉大学の地域創生事業の一環で、県北在住の演奏家によるコンサートが１１月から来年１月にかけて延岡市内の保育園などで開かれている。１１月１４日にこすもす保育園（大門町）、今月９日は川中保育園（東本小路）、同２２日はたちばな保育園（岡富町）で行われた。

　同事業は、演奏会場まで足を運ぶことができない子どもたちにクラシック音楽を楽しんでもらい、リズム感や集中力、豊かな感性を育むことを目的としている。

　このうち、こすもす保育園（小川靖子園長、９５人）は年に３回、文化的な活動として音楽や人形劇などを鑑賞していたが、新型コロナの影響で開催できなかったという。コンサートは３年ぶりの文化活動となり、０〜６歳の園児は楽器の音色を間近で楽しんだ。

　コンサートには西山いずみさん（オーボエ）、池田靖子さん（バイオリン）、山之口圭子さん（ピアノ）が出演。各楽器の独奏やアンサンブルで、園児が知っているクラシックやアニメソング、童謡など計８曲を披露した。童謡「どんぐりころころ」では、園児は歌いながら踊って全身で楽しんだ。

　また、「鬼滅の刃」の主題歌「紅蓮華」を力強く演奏すると園児は負けじと熱唱。最後はアンサンブルに合わせて、園児全員で「となりのトトロ」より「さんぽ」を元気よく合唱して締めくくった。

　甲斐仁崇ちゃん（６）と石渕雄登ちゃん（６）は「楽器の音がすごかった。鬼滅の刃の音楽が面白かった」と笑顔で話した。

　コンサートは来年１月１９日に、同市古城町のさくら園でも予定されている。