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愛好家集い、歌や演奏披露

本紙掲載日:2023-03-16
7面

セシリア会が初めてのコンサート

 音楽を愛するアマチュアの市民で構成するセシリア会(西垣昌代会長)の初となるコンサート「新らしい音を風に乗せて」が4日、延岡市東本小路の野口遵記念館で開かれた。トーンチャイムやチェロのアンサンブル、自作曲などで来場者を楽しませた。NIS(延岡いわき支援)企画共催。

 同会は、アマチュアが演奏するステージが少ないことから、野口遵記念館が開館することを機に、西垣会長が呼び掛けて昨年4月に結成。より多くの人に音楽への意欲と興味を持ってもらうこと、東日本大震災が発生した3月に年1回のコンサートを開き、防災意識を高め大震災を振り返ることを目的に活動している。

 同会会員による息の合ったトーンチャイム演奏で開幕。優しい音色の「アメイジンググレイス」が会場に響き渡ると来場者は大きな拍手を送った。女性6人で編成された「サニァースク」によるチェロアンサンブルではクラシックからアニメ映画の主題歌、邦楽など幅広いジャンルで観客を楽しませた。その後、EMMトリオと延岡少年少女合唱団の合同合唱やオルゴール演奏があった。

 後半は橋本実知明さんが作詞作曲した「命のビザ」をスイカ会が、九鬼勉さんが作詞作曲した「のぼり猿」を延岡少年少女合唱団が披露した。両団体とも歌詞に込められた思いを歌い上げた。土々呂中学校の同級生2人によるピアノ連弾もあり、最後は東日本大震災復興ソングの「花は咲く」を出演者全員で合唱した。中には涙を浮かべる観客の姿もあった。

 今回のコンサートを振り返って西垣会長は「初めてのコンサートでありながらも、ステージに出て演奏する人と観客の両方が楽しくできたと思う」と話し「和楽器と洋楽器のコラボレーションなど、まだ聴いたことのない音を届けていきたい。アマチュアが演奏できる場をつくり延岡の音楽文化のレベルを上げていきたい」と目標を掲げた。

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