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神楽と演芸で春楽しむ

本紙掲載日:2023-03-28
7面

4年ぶり開催−かわざか花物語

◆五穀豊穣と健康願う−延岡市北川町

 延岡市北川町の「かわざか花物語2023」は19日、川坂母子健康センター広場であった。第47回里神楽と第7回春祈祷(きとう)祭を兼ね、同市3北まちづくり活動支援事業を受けて実施。好天の下、地域住民が4年ぶりの開催を喜び、夜まで楽しんだ。

 北川町内では70年ほど前まで、芝居などの演芸を楽しみながら五穀豊穣(ほうじょう)や住民の健康を願う春祈祷が各地で行われていたという。川坂神楽保存会が結成されて40周年を迎えた2014年に復活。17年から現在の名称で開催するようになった。

 コロナ禍による3年間の中止を経ての再開。「やめるのは簡単だが立ち上げた時は苦労した。この苦しみを後輩たちに味わわせたくなかった」と、9年前、区長として復活に関わった安藤重徳実行委員長(76)。多くの協力と天候に恵まれたことに「神様が助けてくれた。やめたらいかんと言ってくれているようだ」と満足そう。

 神事の後、同保存会の6歳以上が神楽10番を舞った。初舞いだった田野和希ちゃん(6)は、兄の遥己さん(11)ら先輩の舞い手3人と「幣の手舞」を披露。今後への期待のこもった大きな拍手が送られた。また、川島町の弓削孝さん(76)から同保存会の廣瀬和男会長(71)に贈られた、弓削さん手製の獅子頭も初披露された。

 演芸ステージでは、地域住民が日本舞踊、フラ、カラオケなどの練習の成果を発表。観客は熱い声援を送り、出演者はマイクパフォーマンスで盛り上げ、笑い声の絶えない時間が続いた。

 ゲスト出演した宮崎市のシンガー・ソングライターえみりさんは、「春一番」「花」などを歌い、急きょ結成された「かわざか女子会ダンサーズ」は、観客を巻き込む元気いっぱいのダンスで会場を盛り上げた。

 会場では、手作りのうどんやおにぎりも販売され、夜のなおらいまでにぎわいが続いた。

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