県北の高校で１０日、一斉に入学式

本紙掲載日：2023-04-10

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期待胸に一歩踏み出す

　県北の県立、私立高校で１０日、一斉に入学式が行われ、真新しい制服に身を包んだ新入生たちが期待を胸に高校生活の一歩を踏み出した。また、諸塚村と五ケ瀬町の公立中学校と延岡市内の私立中２校でも入学式があった。

◆「規則を守り勉学に努める」延岡高

　県立高校のうち、延岡市古城町の延岡高校（澁谷好一校長）には２４６人（普通科１６４人、メディカルサイエンス科８２人）が入学。同校吹奏楽部の華やかな演奏と保護者や在校生、教職員らの拍手で迎えられた新入生の男子１２７人、女子１１９人は少し緊張した面持ちで体育館へ入場した。

　澁谷校長は新入生全員の入学を許可した後、「将来の夢を描き目の前の目標の実現を目指す」「目標を実現するために主体的に行動する」「思いやりの心を持つ」よう求め、「何事にも果敢に挑戦し続けるよう期待する」と激励。これに対し、新入生代表の河野拓実さんが「規則を守り勉学に努める」と誓った。入学式に続いて生徒会による歓迎会もあった。

　県北の市町村はあすから１３日にかけて順次、小学校と中学校の入学式を予定している。

◆「努力怠らず、積極的に取り組む」延岡学園高

　延岡市大峡町の延岡学園高校（佐々木雅彦理事長、柳田光寛校長）では、１９３人（調理科２６人、普通科キャリアプランニングコース１２６人、同科アドバンスコース４１人）が入学した。

　新入生は、教職員と保護者の温かい拍手に迎えられながら入場。担当教諭から一人ずつ名前を呼ばれて起立し、柳田校長から入学を許可された。

　式辞に立った柳田校長は「優しさとたくましさを備えた高校生へと成長してくれることを期待している」と激励。佐々木理事長は「いろいろな経験の中で自分を見つけ出し、大きな成長につなげてください」と祝辞を述べた。

　新入生代表の荒木優亜さん（日向中卒）は「いかなるときも努力を怠らず、さまざまな活動に積極的に取り組んでいく」と宣誓した。

◆「夢の実現に向け努力」「充実した生活送る」聖心ウルスラ学園高・聡明中

　延岡市緑ケ丘の聖心ウルスラ学園高校（安藤真二校長）と聡明中学校（同）では、「入学式・進級式」が同高記念体育館であり、１日付で就任した安藤校長が新入生１１２人（同学園高９３人、聡明中１９人）の入学、同中高等部２２人、看護専攻科３８人の進級を許可した。

　ほとんどがマスクを着けずに入場。緊張した面持ちや笑顔など豊かな表情を見せた。安藤校長は「チャンスを手に入れるにはまずは動く。動かないと変わらない。二度とない時間を有効に使って」などと激励した。

　新入生を代表し、聡明中の甲斐心乃美さん（延岡・西小卒）は「６年間、互いに切磋琢磨（せっさたくま）し、共に成長し、一人一人の夢の実現に向けて努力する」、学園高の柏田姫菜乃さん（日向中卒）は「目標実現のため、３年間充実した学校生活を送る」とそれぞれ宣誓。進級した聡明中高等部の平川綾乃さん、看護専攻科の栗原悟志さんも誓いの言葉を述べた。

　カトリック校ならではの共同祈願や聖歌の合唱もあり、校歌斉唱では４年ぶりに入学式に元気な歌声が響いた。