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多様な空揚げに舌鼓

本紙掲載日:2023-05-08
7面
多くの来場者でにぎわった「日之影川こいのぼりからあげフェス2023」(旧日之影町役場跡地)
こいのぼりを観賞する来場者たち(日之影川)

こいのぼり見物客らも多数来場−日之影

 日之影町内の各種空揚げなどを販売する「日之影川こいのぼりからあげフェス2023」が3日、同町岩井川の旧町役場跡地であり、多くの児童生徒や家族連れらでにぎわった。主催は日之影唐揚げフェス実行委員会(岡田原史会長)。

 会場近くの日之影川ではこの時期、町商工会青年部(部長・岡田会長、約10人)が揚げる数百匹のこいのぼりが風物詩となっている。フェスは、こいのぼり目的に来町した人たちを巻き込み、地域活性化を図ろうと岡田会長(36)が企画。多彩な空揚げ文化をPRしたい町などの後援で初開催した。

 町内約10事業者が出店し、ソウルフードに掲げる豚足やこんにゃくの空揚げ、手羽先の空揚げ、ゆずチキ(ユズ風味の鶏空揚げ)などを販売。クレープ、たこ焼き、かき氷などの定番もあり、正午には品切れの店舗が続出するほど盛況だった。

 購入後にはこいのぼり会場へ歩いて向かう人もおり、渓流に足をつけて気持ち良さそうに遊んでいる子どもやスマートフォンを構えて記念撮影する姿が多く見られた。

 熊本県から観光に訪れたという中村均さん(68)芳子さん(64)夫妻は「こいのぼりが有名なので見に来ました。関連イベントは知らなかったのですが、珍しい空揚げが食べられて満足です」とほほ笑んでいた。

 こいのぼりは今月中旬まで設置予定。岡田会長は「日之影町中心部の人出が年々減り、さみしく感じていた。今回のような催しを通して、少しでもにぎわい創出に貢献できれば」と話した。

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