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記念の舞台、華やかに

本紙掲載日:2023-05-12
7面

伊達バレエのコンサート

 伊達バレエ団・バレエスクール(伊達由伺子主宰)の「第76回伊達バレエコンサート」が7日、延岡市の野口遵記念館で開かれ、延岡、日向、宮崎教室の生徒約60人が日ごろの練習の成果を披露した。伊達バレエ団長の西島数博さんのほか、ゲストダンサーに石田亮一さん(牧阿佐美バレヱ団所属)、中村真知子さん(伊達バレエ出身)を迎えた華やかなステージに観客からは大きな拍手が送られた。

 オープニングでは、ヨハン・シュトラウス作曲の「春の声」を本科生、バラ・スミレクラス、専科生ごとに堂々と舞った。その後、伊達主宰が伊達バレエの歴史を振り返り、「子どもたちは一生懸命頑張って作り上げてきました。最後までご覧ください」とあいさつした。

 第1部では、バレエ小品集とヴァリエーション集を上演し、小道具を使ったかわいらしい踊りやしなやかな踊りで観客を楽しませた。また、小学1年生から延岡教室に通う工藤茉祐さん(延岡星雲高3)が卒業記念作品として石田さんと「カルメン」を披露。真面目な兵士ホセと自由に生きるカルメンの情熱的な恋物語を息の合った踊りで表現し、観客は作品の世界に引き込まれていた。

 第2部は、西島さんが演出・振り付けした「GentleLight優しい光」を西島さんと中村さんが披露。ステージに優しい光が差す中、オリジナリティーあふれる踊りで観客を魅了した。伊達バレエの創立者・伊達小夜子さんの五十回忌記念作品として上演された「弦楽セレナーデ」には、生徒や団員らが総出演。威厳と気品のあるステージを繰り広げ、華やかにコンサートを締めくくった。

 終演後、工藤さんは「緊張したが、みんなが支えてくれたので笑顔で最後までやりきれた。伊達バレエでの12年間はあっという間。つらいこともたくさんあったが楽しいことの方が濃く、充実した12年間だった」と話していた。

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