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約200種のバラ見頃

本紙掲載日:2023-05-18
7面

31日まで無料公開−高千穂町田原の私設庭園

 高千穂町田原の私設バラ園「RoseGardenHana‐Hana(ローズガーデンハナハナ)」で約200種320株のバラが見頃を迎えている。31日まで無料公開を行っており、管理者の山田賢二郎さん(72)と奈須たづ子さん(72)は大勢の来園を呼び掛けている。

 バラ園は、山田さんの自宅に隣接する所有地を整備したもの。十数年前、鉢植えのバラ栽培を趣味とする同級生の奈須さんから、栽培スペース不足に関する相談を受け、当時空き家状態の実家周辺を活用できないかと模索した。

 元々水田だった土地を畑に開墾し、少しずつ面積を広げて株を増やした。2013年に一般公開をスタートした。

 現在は、約1000平方メートルに定番の「ピエール・ド・ロンサール」や珍しいというシルバーグレー色のつるバラ「アッシュウェンズデー」、濃紫色が美しい「ミステリューズ」など色とりどりのバラを植栽。同園から望む雄大な自然も庭園の景色の一部となり、訪れる人の目を楽しませている。

 英国式庭園を思わせるあずまややバラのアーチ、園内を一望できる展望所などもあり、1日に100人以上が足を運ぶ観光スポットとして浸透。ポピーやジキタリスといった100種以上の草花も咲き誇り、天候に恵まれた17日には「花が立派やね」「きれいじゃわ」などと談笑しながら散策する姿が多く見られた。

 2人によると、バラは品種で見頃が異なり、公開期間の31日までに多様な庭園の〃表情〃が楽しめる。開園は午前9時〜午後4時。感染症対策のためトイレは使用不可。観覧の際は手指消毒や無理のない範囲でマスク着用をお願いしている。

 山田さんは「バラと多様な草花のコラボレーションが見どころ。来て、感じたままを楽しんでほしい」。奈須さんは「人間と同じで毎年咲き具合も変化する。去年とは違った景色を満喫してもらえれば」と話している。

 ローズガーデンハナハナは、国道325号「田原神橋」西詰めを右折して約300メートル。バラの模様をした屋根瓦が目印で、各所に看板がある。

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