４日から危険物安全週間

本紙掲載日：2023-06-03

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正しい知識で事故防止を

◆消防や安全協会－広報や立ち入り検査

　「意志つなぐ連携プレーで事故防ぐ」を推進標語に、２０２３年度危険物安全週間が４日から始まる。１０日まで。延岡市消防本部と延岡地区危険物安全協会は、広報活動や危険物取扱事業所への立ち入り検査などを行い、危険物の正しい知識の普及を図る。

　危険物とは「火災発生の危険性が大きいもの」「火災拡大の危険性が大きいもの」「消火の困難性が高いもの」といった性質を持った物品を指す。身近なものではガソリンや灯油、油性塗料などが挙げられる。

　昨年、危険物施設火災は全国で２２６件（前年比２件増）発生。うち一般取扱所が１５２件（同１８件増）、次いで給油取扱所が３１件（同４件減）、製造所が２９件（同１５件減）。原因は、施設の維持管理不十分など人的要因が１１７件（５１・８％）で最も多く、腐食疲労等劣化など物的要因は８２件（３６・３％）だった。

　延岡市内でも昨年３月に、産業用火薬を製造する一般取扱所で爆発事故が発生。１人が亡くなり、７人がけがをした。

　関係機関は安全週間を通して啓発活動を展開。「危険物施設における保安体制の整備強化」と「危険物に関する知識の普及啓発」を重点目標に掲げ、具体的には①危険物の近くで火気は使わない②危険物容器の取り扱いは丁寧に③整理整頓④換気の徹底⑤静電気をためない⑥灯油用ポリ容器にガソリンや軽油を入れない⑦保管方法、危険特性を再認識する⑧消火設備の用意―などを訴えている。

　また、危険物取扱事務所に対してはポスターや冊子の配布、啓発用ビデオ・ＤＶＤの貸し出しを通し、従業員の危険物に対する知識の普及と保安意識の高揚を図る。

◆週間に合わせクイズを実施

　延岡地区危険物安全協会（安藤大二郎会長）は４日から「危険物安全週間クイズ」を実施している。

　正解者の中から抽選で、緊急用ホイッスルや使い捨てトイレなどを内蔵した携帯用防災セット（Ｌサイズ）か、モバイルバッテリーをそれぞれ１０人に贈呈する。

　応募ははがきかファクスで。３０日締め切り。

　はがきにはクイズの答えと住所、氏名、年齢、職業、電話番号を記入し、市消防本部内の延岡地区危険物安全協会（〒８８２―０８０２延岡市野地町５の２７６１）まで。ファクスは、専用の応募用紙に必要事項を記入し、ファクス延岡３１・０３０３まで。

　７月中旬に抽選し、当選者にははがきで通知する。問い合わせは、延岡地区危険物安全協会（℡延岡２２・７１０２）。
クイズの問題は次の通り。

【問１】次の〇〇に文字を入れて今年度の危険物安全週間推進標語を完成させてください。
「意志つなぐ〇〇〇〇〇で事故防ぐ」

【問２】燃焼が起こるためには、可燃物（燃えるもの）、〇〇（空気など）、熱源（点火エネルギー）が欠かせません。〇〇に入る言葉を選んでください。
①ガソリン②水素③酸素④ライター