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雨の中で苗400本

本紙掲載日:2023-06-12
3面

コットン・恒富OB協力隊−旭化成

◆コノハナロードで植え付け祭

 旭化成恒富地区工場OB会で結成した「コットン・恒富OB協力隊」(田中公宜代表)は11日、延岡市野地町のコノハナロードでコットン植え付け祭を行い、約100メートルの区間に約400本の苗を植え付けた。

 雨が降り続く中行われた植え付け祭には、同隊とNPO法人コノハナロード延岡市民応援隊(佐伯卓信理事長)の会員ら約30人が参加した。

 参加者は五つのグループに分かれて作業。マルチに等間隔で穴を開け、ポットから外した苗を入れて土をかぶせると、支柱となる竹を、土の中に打ち込んだ。

 雨がなかなかやまず、ぬかるんだ畑に足を取られたり、用意していた苗が余り、2列で植えていた苗を急きょ3列に増やしたりと予想外のことも起きたが、1時間半ほどですべての作業を終えた。

 同所でのコットン植栽は、同市発祥の旭化成が製造するベンベルグが、コットンリンターと呼ばれる綿花の種の産毛が原料であることにちなみ、2016年にスタート。高齢化による人手不足から旭化成OB会(小野雅春会長)が協力を打診され、昨年6月、ベンベルグ工場がある同地区が会を結成。協力を始めた。

 発足時に、1931年に完成したベンベルグ工場の100周年まで活動を続けることを目標に掲げたため、「若い人にどうやったら協力してもらえるかを考えていきたい」と田中代表(73)。

 2年目の今年は、実験として一部の区画だけ綿花のじか植えに挑戦。「じか植えが成功すればだいぶ作業が楽になる。今年は収穫したコットンの活用方法についても模索したい。できれば糸を紡ぎたいと考えているので、方法なども含めて検討したい」と話した。

 今後は毎月1回、手入れ作業を続け、10月に収穫を予定している。

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