山元順子さん（延岡）、３度目の金賞受賞
本紙掲載日：2023-06-13
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「あなたがいるしあわせ。」をテーマにした国内最大級のフォトコンテスト「明治安田生命マイハピネスフォトコンテスト」の２０２２年度入賞作品が先月末に発表され、グランプリに次ぐ金賞に延岡市の写真家・山元順子さん（４５）の作品「ハレの日」が選ばれた。応募総数６万３０１７点。山元さんは１７、２１年度に続く３度目の金賞受賞となった。
山元さんは９年前に趣味で写真を撮り始め、昨年から写真家として活動している。アクセサリー作家でもあり、同市日の出町にアトリエと撮影スタジオを構える。
依頼を受けて七五三、誕生祝いなどの写真を撮影。「わが子をきれいに撮りたい」という母親向けの写真教室なども開いている。
今回金賞を受賞した「ハレの日」は、成人式当日に市内で撮影されたもの。「祖父母が営む田んぼで一緒に撮りたい」という依頼者（孫）の希望を形にした。
１、２度目の受賞作品はどちらも自身の子どもを撮ったものだったが、今回は依頼を受けて臨んだ撮影で、限られた時間の中で笑顔をどう引き出すか、腕が試された。
審査員の一人、写真家の織作峰子さんは「自然でほほ笑ましい表情の瞬間をうまく切り取っている。田園風景の中、少しかすんだ感じもすばらしく、逆光で捉えた光が３人を浮き立たせている。撮影技術の高さを感じる美しい一枚」と講評している。
山元さんは「３人の気持ちがそのまま写真に写り込んだのでは。これからも目の前にいるその人、その人の幸せな瞬間を切り取っていけたら」と話している。