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英語漬けの5日間過ごす−延岡尚学館中・高等部

本紙掲載日:2023-08-25
9面
世界トップレベルの大学の学生らと交流したグローバルイングリッシュキャンプ
自分たちで考えた英語劇を披露し、慣れていった

海外の大学生ら講師に迎え

 延岡市大峡町の延岡学園尚学館中学校・高等部(柳田光寛校長)で1〜5日、「2023東進グローバルイングリッシュキャンプ」があった。「東進ハイスクール」など、教育事業を展開するナガセ(永瀬昭幸社長)によるプログラムの一環で、中学3年生から高校3年生までの24人が参加し、英語漬けの5日間を過ごした。

 同プログラムは2015年にスタート。「正解のない課題解決のために、臆することなく、国境を越えた議論ができる人材」を育成することを目的に、全国の学校や予備校などで実施している。世界トップレベルの大学の学生らを招き、交流することで、日本にいながら〃留学体験〃ができる。

 同校には、オックスフォード大学やトロント大学などから6人の講師が訪れ、期間中に守るべき五つのルール「指示がない限り日本語を話してはならない」「文法が完璧である必要はない。ベストを尽くして」「間違えることを恐れるな。講師があなたを助ける」「もし分からないことがあるなら、ためらわずに質問を」「互いを尊重しよう」―を設定。5日間を通して、英語を話すことに慣れていきながら、最終日には、自分の夢や目標を「ライフミッション」として一人ずつ英語で発表した。

 4日目の午前は、さらに英語に慣れるため、講師がそれぞれ考えたゲームなどで緊張をほぐした。続いて、中国からカナダに移住し大学卒業後、フランスの大学院へ進学、現在国連で働いているヴィヴィエン・ザンさん(27)が自身のライフミッションについてスピーチした。生徒たちは自分の発表に応用できるところを探しながら、真剣な表情で聞き入っていた。

 午後は、「SDGs」をテーマに議論を行い、最終日に向けて、各自発表の準備をした。

 戸井田稜央(りょお)さん(中学3年)は「英語のほうが気を使わなくていいから、発言がしやすい。日常生活で英語が出てしまうようになった」と笑顔。治久丸結菜さん(高校2年)は「海外の大学について聞くなど、普段できない経験ができて楽しかった。英語の方が話しやすい」。中村祐さん(同)は「最初は完璧にしようとしてたけど、単語でもいいから話すように切り替えた。会話ができて、自分の英語に自信が持てるようになった」と話した。

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