心一つにパワー全開

五ケ瀬・三ケ所小で運動会

　五ケ瀬町立三ケ所小学校（古賀正洋校長、５４人）の「第１３３回運動会」が９日、同校であった。新型コロナウイルス感染症の流行が落ち着いたことに伴い、４年ぶりに入場制限を設けず、昼食休憩も復活。「心は一つパワー全開チーム三小」をスローガンに、元気いっぱい競い合った。

　開会式では、古賀校長が「勝っても負けても悔いが残らないよう、楽しみながら頑張ってください」とあいさつ。１年生の宮田息吹さんと甲斐清音さんがそれぞれ目標を発表し、「最後まで応援をよろしくお願いします」と開会を宣言した。

　競技は赤団と白団に分かれ、２学年合同で進行。おなじみの徒競走や応援合戦に加え、１、２年生がダンスタイムを挟みながら玉入れを行う「ダンシング玉入れ」、３、４年生が一つのボールをいろいろな方法でゴールまで運ぶ「ボールと心をつないで」、５、６年生の障害物競走「アイデア走」など多彩なオリジナル種目で盛り上がった。

　同校名物の親子演技では、６年生１０人とその保護者が７月中旬から、週２回ペースで練習してきたという沖縄県の伝統芸能「エイサー」を披露。演技後、児童が一人ずつ保護者へ向けた感謝の手紙を読み上げると、互いに感極まる姿もあった。

　保護者の西村祐一郎さん（３８）は「手紙の内容から今までの１２年間がよみがえってきて、不覚にも泣いてしまいました。子どもの成長に伴って親子で一緒に過ごす時間も減り、少しさみしいですが、素直で優しい子に育ってくれてうれしいです」と目尻を下げた。

　優勝した白団の西村幸生団長（６年）は「小学校生活最後の運動会で優勝できてうれしいです。雨の日が多くて外での練習があまりできなかったのですが、応援のそろい具合も完璧でした」。

　応援賞を獲得した赤団の長田翔有団長（６年）は「応援賞だけでも獲得できたので良かったと思いました。親子演技で手紙を読むのは恥ずかしかったけど、日頃の感謝を伝えられたので良かったです」と話し、閉会式後には２人で肩を組んで健闘をたたえ合っていた。