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タグラグビー楽しむ

本紙掲載日:2023-09-26
7面
ボールを持ってタグラグビーを楽しむ参加者
タグラグビー体験会の参加者。大人と子どもが一緒にプレーして盛り上がった

小学生と保護者対象に体験会

 NPO法人essai(=エッセ、鶴羽章宏代表理事)は24日に延岡市長浜町の妙田公園で、市内の小学生とその保護者を対象にタグラグビー体験会を開いた。約60人が参加し、3分の2以上がラグビー未経験者。ミニゲーム形式でルールを学びながら、大人と子どもが一緒になって楕円(だえん)形のボールを手に走り回った。

 初心者や子どもでも始めやすいタグラグビー。理由は「タックルがない」ことにある。ボールを持つ相手を止めるためのタックルを腰に付けた「『タグ』を取る」ことに代えているため、プレーヤー同士の接触やけがが少なく、老若男女関係なく一緒にプレーできるのが特徴。小学校の学習指導要領にも加わったことから、人気が高まっている競技である。

 体験会では、ジャパンラグビーリーグワンの九州唯一のチームである九州電力ラグビー部「キューデンヴォルテクス」で、6月まで監督を務めていた赤間勝さん(50)と選手として第一線で活躍した平田一真さん(35)が講師となり、子どもたちに体を動かす楽しさを伝えた。

 タグラグビーの基本となる「タグ取り」をミニゲーム形式で体験。「タグは正面じゃなくて横から取る」「タグを取ろうとしている手をはじくのはダメ」などのポイントを聞いて実践し、タグを取った人は「タグ!」と宣言した。赤間さんは「競技では、タグを取られた人は味方にボールをパスしないと反則になる。教えてあげるためにも大きな声で『タグ!』と言ってね」と呼び掛けていた。

 締めくくりとして行った試合形式では、参加者が5人一チームでトライ数を競い、初めての実戦に大盛り上がり。赤間さんは「仲間とボールをつないでいくチームワークは学校でも必要なもの。きょう初めてタグラグビーをしたみたいに、これからいろんなことにチャレンジして」とメッセージを送った。

 体育の授業以外で初めてスポーツをしたという甲斐陽和香(ひなこ)さん(上南方小1年)は「タグを取ったり、ボールを持って走るのが楽しかった。いろんなスポーツをしてみたい」と笑顔で話した。

 延岡のスポーツ振興を目的に活動するエッセは今後ラグビーだけでなく、さまざまなスポーツの体験イベントを定期的に開催予定。鶴羽代表理事は「都市部だけじゃなく、地方にもスポーツの機会が平等に来るようにしたい」と話している。

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